例年、夏休み時期を中心にお出ししている子ども向けの実験キット「DNAすい
すい for kids」を、
今年も20セット限定で製造することにしました。
http://www.amazon.co.jp/dp/B01EMFBHCS
このキットは、ブロッコリーやバナナなど、身近な食べ物から、
目に見える形でDNAを取り出す実験ができる、子ども向けのキットです。
これを作ることになったきっかけは、
『子どもの夏休みの自由研究に、DNAを抽出する実験をやりたいので、
子どもと一緒にやれるセットが欲しい』、
という、リーゾスタッフからのリクエストでした。
やり方は調べればわかるけれど、必要なものを一から揃えて、
理屈を説明してあげながら実験させるのはハードルが高いとのこと。
そんなニーズがあるならキットにしてしまおう!と思いさっそく作り始めまし
た。
プロの研究者さん向けのキットを作っているリーゾです。
子ども向けなんて簡単だろうと甘く見ていたのですが、
やってみると意外と難しいことがわかりました。
使いやすさ、取説のわかりやすさはもちろん、安全面にも十分に気を使わなく
てはなりません。
ビーカーや試験管、スポイトなどひととおり入れると原価が跳ね上がるし、
かといって高価格になってはいけないし。
試行錯誤を繰り返して初回版が出来たのが4年前でした。
前述のスタッフのお子さんは喜んで実験してくれて、
自由研究の宿題は県の表彰を受けたそうです。
ちょっとはお役に立てたかなとうれしくなり、
「こうしたらもっといいんじゃないか」
というフィードバックをいろいろな方からもらいながら、毎年少しずつ進化してきました。
昨年度のキットに入っていたものは、
(1)DNA抽出液 1本 (100mlのプラスチックボトル入り)
(2)50mlのプラスチックビーカー 2個
(3)スポイト 2本
(4)キャップつき試験管 3本
(5)フィルター 3枚
(6)試験管立て 1個
(7)子ども向けの取説
(8)大人向けの取説
でした。
リーゾならではの工夫をあげますと、
まず「フィルター」は、袋状の不織布(交配袋用ではありません)で、
プラスチックビーカーにかぶせてふちを折り返せるサイズになっており、
漏斗がなくてもろ過ができます。
大人向けの取説は、最初はなかったのですが、
「実験や研究のまとめ方を教えるために、大人用のあんちょこ本が欲しい」
という声に応えて作りました。
実験の原理や流れは、あらかじめ知っておくとスムーズに教えられますし、
うまくいかないときにも、「原因はこれじゃないかな?」と推理できると、
ちょっとかっこいいですよね。
そして試験管立て。市販のものはどれもお高くて付属品にするのは無理、
だけどないと不便・・・。
いろいろ考えて、厚紙を加工した折りたたみ式のものを手作りすることで原価を抑えました。
シンプルなものですが、キット部品の中でいちばん評判が良いのが実はこれです。
使い方は、端折って言えば、
「抽出液の中で材料をすりつぶしてろ過し、
ろ液にアルコール(キット外)を入れてDNAを析出させる」
以上!と簡単です。
(写真入りの実演が過去記事にあります)
http://rizo-inc.cocolog-nifty.com/blog/2012/08/for-kids-a680.html
実は、食品からのDNAの抽出は、台所用の洗剤と塩とエタノールがあればできます。
やり方もネットを検索すればいろいろ出てきます。
なので、こんなキットはなくてもできるのですが・・・
ホンモノの試験管やビーカー(でも樹脂製なので割れたりしません)を使って、
科学実験の気分を味わうことで、
研究の世界にちょっとでも魅力を感じてもらえたらうれしいなあと思っています。
さて、「DNAすいすい for Kids」、今年はどこが進化したのでしょうか?
なんとなんと!
抽出したDNAを入れて持ち歩くことができる、ミニチュアの小瓶がつきました。
「なーんだ」と言うなかれ。この小瓶、DNAの形をしているんです!
(・・・まあ、ねじれた形=二重螺旋型になってるだけですけど。)
さらにこの小瓶、ふたにひもを通して、ネックレスにもできるんです!!
(・・・してどうする?と言われそうですけど。)
ビーズなどを入れたくなるかわいい小瓶型ネックレスモジュール、女子ならと
きめくこと間違いなし。
要らない男の子は、気になる女子(お母さんでも可)
にプレゼントすると喜ばれそう。
お値段はもちろん据え置きです。
ご注文はAmazonにて。
http://www.amazon.co.jp/dp/B01EMFBHCS
(昨年は7月中に完売しました。
自由研究用でしたら、早めのご注文をお勧めします。)
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