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ラボマニュアル

2018年2月 5日 (月)

お金をかけない実験アイデア(お客様より)

リーゾの「すいすいシリーズ」をご愛用いただいている、

某県立研究機関のお客様より、

お金をかけない実験アイデアを教えていただきました。

すばらしいので、

「ブログで紹介してもいいですか?」

とお聞きしたところ、ご快諾いただけましたのでシェアしたいと思います。 

 

ひとつめは、マイクロチューブの中で試料を粉砕するためのアイデアです。

ビーズ式の破砕装置は高いので、代わりになるものはないか・・・?

といろいろ考えた末、導入されたのがコレ!

Img_1738

「スピンドル」と呼ばれるもので、先にアタッチメントをつけて回転させるものです。

普通は、彫刻などに使うもので、2万円以下で買えるとか。

アタッチメントの代わりにディスポのペッスルを装着。

ぐるぐる回しながらチューブに差し込み、中で試料をすりつぶします。

ペッスルは、ディスポだけど、捨てずに洗って使います(もちろん!)。

 

これは思いつかなかったなあ・・・。

リーゾには現在はビーズ式粉砕機がありますが、

なかった頃に知りたかったアイデアでした。

 

ふたつめは、チューブごと試料を温める「ヒートブロック」の自作アイデアです。

ヒートブロック、普通に買うとやはりお高いです。

そこで、すでにラボにあるもので代用。

じゃーん。

Img_1739

加温機能のあるマグネティックスターラーに、

アルミブロックを載せてできあがり!

温度はデジタルで調節できるのですが、

実際にブロックの穴の中を測定しても、

だいたいその温度になっているとか。

DNA抽出時の加温なら、もうこれで十分!です。

 

高い機械がないと実験ができない、なんてことはありません。

お金がないラボほど、頭を使ってスマートに実験をされていると思います。

 

他にも、シェアOKの実験機器自作アイデアがありましたら、

ぜひリーゾまで教えてください!

 

2014年5月28日 (水)

貧乏ラボの「クリーンベンチ」

貧乏ラボの工夫の数々をご紹介しています。

あまりにも貧乏くさいのでアップをためらっているネタはまだいろいろあるのですが、

そのうちのひとつを思い切ってご紹介します。

それは・・・クリーンベンチ(もどき)!

 

無菌操作、ってほどのことはないのだけれども、

エアコンを入れるとホコリが舞ったりするのが気になってました。

塩ビ管で枠を組んで、ビニールを張ったらいいんじゃないかと思っていたところに、

こんないいものを見つけちゃったんです。

Pict2212

じゃーん。

実はこれ、ベランダ用の簡易温室なんですね。

前方に、ジッパーで開閉できる扉がついています。

デスクに乗せて、扉を開けて、手を入れて操作すれば、

ホコリよけ効果はばっちりです。

エタノールをうまく使えば、無菌操作だってできそうですよ。

 

ビニールと枠(ワイヤー)だけでとても軽く、

ポップアップ式で簡単に折りたたみできるので、

実験スペースが必要なときは、ちゃちゃっと片付けることができて便利です。

アマゾンで2000円ちょっとで売ってますよ~。

(商品名:「ポップアップ式簡易温室 ガーデンハウス S」)

難を言えば、ジップで開閉する扉、下側をめくって開ける形だとよかったのになと思います。

開口部は最小限にしたいのだけれど、これだとちょっと開き過ぎの感が。

でも贅沢は言えません。

 

 

【おまけ】

貧乏ラボの「ゲル撮影装置」。

トランスイルミネータに、暗箱(代わりのお菓子の箱)を乗せて、

オレンジフィルタ(代わりのアクリル板)を乗せて、

穴をあけた発泡スチロール箱の蓋を乗せれば、

ゲル撮影装置の出来上がり!

Pict2216

穴の部分に、デジカメを当ててマクロモードで撮影します。

ミューピッドのゲルならちょうどよく写真におさまります。

Gra1

こんな感じ(※画像処理ソフトでモノクロに変換してます)。

 

参考になる人はあまりいないだろうと思っていたら、

『うちでもだいたい同じようなことやっていて共感が持てました』

と、某バイオベンチャーの社長さんからメールをいただきました。

その後、わざわざ訪ねてきてくださり、貧乏ラボぶりをお褒めいただきました。

うれしいような、うれしくないような。

・・・いやいや、誇りに思わねば!

 

余談ですが、このベンチャーさん(※)とは、

お客様のニーズをベースに商品(サービス)を柔軟に組み立てるところや、

お客様にとっての価値を最重要視する(ちょっとくらい損してでも)という姿勢が、

リーゾととっても似ていて、私のほうも、共感持てました。

いずれコラボできる日がくるかもしれません。

(※ 沖縄のバイオベンチャー『バイオジェット』さんです)

 

『お金がないなら頭を使え』

『貧乏は発明の母』

が裏モットー?のリーゾのウェブサイトはこちらです。

(本当のモットーは『お客様のために、できることは全部やる!』です)

http://rizo.co.jp/

2014年3月14日 (金)

恒温槽として使える意外なもの

久々の貧乏ラボネタです。

 

リーゾには、いわゆる恒温槽が、ありません。

制限酵素処理とか、イネの発芽とかのために、欲しいなあ~と思いつつ、

実験用の恒温槽は小型のものでもお高いうえに、大きくて電気を食う。

リーゾは狭いし、インキュベートしたいものはほんの少し。

温度さえキープできれば、超小型でいいんです。

 

去年までは、イネを発芽させたいときには、

発泡スチロールの箱に、使い捨てカイロを敷いて、

その上にプラカップやビーカーを置いてました。

安上がりですが、カイロを毎日交換しないといけないのが面倒。

制限酵素処理のときは、PCRプレートに移して、PCRマシンで行ってました。

PCRマシンは温度制御が完璧なので、その点は問題ないのですが、

逆にオーバースペックすぎてもったいない(電気代が)。

 

さらに今回、寒天培地上で微生物を培養する実験の必要がでてきまして、

プレートが数枚入る程度の空間があり、温度制御ができるものはないか・・・

と思案しておりました。

 

で、思いついたのがこれ!!

Pict2532

タニカ「ヨーグルティア」。

ヨーグルトメーカーです。アマゾンで約6400円でした。

ヨーグルトメーカーとしては高額な部類になりますが、

実験用恒温装置としては激安です。

 

温度調節は25℃から65℃まで設定可能。

タイマーは1時間から48時間まで可能。

週末ずっと保温するのは無理ですが、

途中で1回くれば大丈夫な範囲です。

 

中はこんな感じ。

Pict2533

通常サイズのプレートが、すっぽり入ります!

高さ的には、6枚くらいは余裕で入りそうです。

(本来は、牛乳と種菌を入れた内容器を入れるのですが、

内容器なしで使います。

底に突起があるので、カラのシャーレを伏せて置き、

その上に培地を置くと安定します)

試しに植菌したプレートを入れて37℃×16時間培養したところ、

見事にコロニーが得られ、大成功でした。

 

・・・まあ、本来、微生物(乳酸菌)を培養するためのものですから、

当たり前と言えば当たり前ですが。

 

気を取り直して。

ヨーグルトメーカーは、種子の発芽にも使えます。

この場合は30℃くらいに設定して、

発芽袋に入れた種子(この場合は、種籾です)を、少量の水を入れたビーカーに浸し、

ビーカーごとヨーグルトメーカーへ。

Pict2539

横から見るとこうです(5種類の種子を同時に発芽させます)。

Pict2540

発芽後の状態はこちら。30℃で3日間保温しました。

Pict2547

発芽しすぎました・・・。

Pict2550

このくらいで、止めないとね。

袋の中を覗いてみました。

Pict2549

 

ちなみに、発芽袋は、リーゾの交配袋(の規格外品)を利用しています。

植えている様子は、こちらの過去記事をご覧ください。

http://rizo-inc.cocolog-nifty.com/blog/2013/03/post-07b9.html

 

このほかにも、実験機器として代用できる生活用品、リーゾにはいろいろあります。

先日のテレビ取材の際には、「まさに主婦力ですね!」などとほめられてしまいました。

貧乏だからしかたなく知恵を絞ったことなんですが、

まあ、ポジティブに考えればそうかも。

勘違いしていただいておきましょう。

 

6年目に入っても、まだまだ小さなバイオベンチャー。

主婦力でがんばる、リーゾのHPはこちらです。

http://rizo.co.jp/

 

 

 

 

 

 

 

2014年2月26日 (水)

リーゾにルンバ♪

なにやら踊りだしそうなタイトルですが、歌や踊りの話ではなく、お掃除の話です。

先日、ついに、憧れの「ルンバ」を購入しました。

Pict2524

630型です。

 

ご存知の通り、勝手にお掃除してくれます。

最初は、動き回るルンバを追いかけ、行く先々で邪魔になるものをどかすのが大変でしたが、

ようやくコツをつかみました。

 

☆椅子、ゴミ箱、ヒーターなど、テーブルに上げられるものは上げちゃう!

☆ルンバがトラップされやすいコード類や紐、薄手の敷物はなるべく片付ける!

☆ルンバが入れない隙間や、ブラシでも届かない隅っこのホコリを掃きだしておく!

☆デスクや棚、実験台、機器類のホコリも、事前に落としておけばらくちん!

 

たとえばこんな状態になります。

Pict2522

夕方、退社する前に準備してスイッチオンすれば、

翌朝には掃除を終えて充電器に帰っているルンバくん。

なんて頼れるヤツなんでしょう・・・。

 

実は購入前に、ルンバ経験者のスタッフにヒヤリングしたときには、

「お疲れ様!とか大丈夫?とか、思わず話しかけちゃうんですよ」

「子供がペットみたいにかわいがってます」

等々、「うそだあ」と笑っていたのですが、

いやはや、実物が動くのを見たら、一瞬で「かわいい!」と思ってしまいました。

 

唯一の欠点は、ゴミの処理・・・。

紙フィルタごと捨てられる方式ではないので、

上手にやらないと周りがホコリだらけになり、今までの掃除機が再出動することに。

コツをつかめば大丈夫だと思いますが。

 

リーゾは30平米くらいですが、バッテリは1時間くらい持つらしいので、

もっと広いラボでも使えるのではないかと思います。

実験室&居室のお掃除に、ルンバくん、活躍しそうです!

ラボ用ルンバ(RoombaじゃなくてLaboobaになっちゃう?)も、開発できたりして。

 

 

リーゾのFacebookページもよろしくお願いします。

https://www.facebook.com/suisuirizo

 

 

2013年11月14日 (木)

ドライイースト(酵母)からのDNA抽出

先日、お客様から、『ドライイースト』からのDNA抽出のご依頼を受けました。

 

でも、普通のプロトコルでやるのはちょっと悔しい・・・。

リーゾの「すいすいシリーズ」をベースにして、簡単に取れないだろうか?

 

というわけで、試してみたところ、

加工食品用「DNAすいすい-PF」と、

細胞壁分解酵素「Zymolyase(ザイモリアーゼ)」の組み合わせで、

酵母のゲノムDNAが簡単に取れることがわかりました。

以下、ご報告です!

 

まず、ドライイースト数粒(5mgくらい)をチューブに取り、

720μlのDNAすいすい-PFで懸濁します。

Photo

次に、Zymolyaseを加えます。

購入したのは粉末だったので、50mgを滅菌水1mlに溶解し(冷凍保存)、これを80μl加えて混ぜました。

Photo_2

この状態で、37℃のインキュベータに入れます。

時間は長いほどいいわけですが、とりあえず30分で。

Photo_3

30分後の状態です。

・・・振っちゃったのであまり変わってないように見えますが、

振る前は(溶菌状態特有の)ねばーっとした浮遊物が見えてました。

 

あとは、フェノクロで除タンパク処理をして、イソプロパノール沈殿します。

このへんは、通常の「すいすいシリーズ」と同じです。

Photo_5


沈殿が見えてます。

RNase処理をしていないので、かなり大きめです。

 

100μlの水に溶解して、5μlを電気泳動してみました。

Photo_7

 

取れてました~。

下の方に見えるのは、分解しかけのRNAです。

波形も確認。

Photo_8

 

このやり方で、1回に取れた量(RNAを含む計算値)は、約40μgでした。

酵素処理の時間を長くすると、もっとたくさん取れるようです。

(ためしに3日間置いたときには、350μgほど取れました)

 

コストを計算してみました。

DNAすいすい-PF  1本20,000円で125回

 ⇒160円/回

Zymolyase(ナカライ) 1グラム10,000円で250回

 ⇒40円/回

合計 200円/回。

あとは、フェノクロやイソプロ、エタノールなどが要ります。

安いかどうかよくわかりませんが、

とりあえず、「簡単で早い」=すいすいには当てはまりそうです。

 

酵母ゲノム・プラスミド抽出には市販のキットがすでにたくさんありますが、

ご参考になればと思い、ご紹介しました!

 

リーゾのHPはこちらです。

http://rizo.co.jp/

 

 

 

 

 

 

 

 

2013年5月31日 (金)

レターパックを大容量で使うには

ラボで役立つかもしれない(・・・今回はかなり可能性が低め?の)、

裏ワザのご紹介です。

   

リーゾでは、代理店さんなどに製品を送る際、レターパックプラスをよく使います。

500円で全国に送れて、追跡ができて、手渡ししてくれるので、安心なんですよね。

これまでは、既存の折り目を利用していましたが、

かさばる製品を入れて封をするのが結構大変で、

がんばって封をすると、荷物の形がぐだぐだになってしまう、という問題がありました。

   

そこで、レターパックを大容量にして、しかもきれいに成型できる、

魔法のグッズを使うことにしました!

 

じゃーん!!!

Photo_4

・・・なんじゃこりゃ?という声が聞こえそう。

すいません。例によって、手作りです。

   

道具1(特製定規):厚紙を写真のようにカットしてつくります。

道具2:インクが出なくなったボールペン。

(鉄筆とか、目打ちでもいいと思いますが、たまたまあったので。)

   

使い方は極めて簡単!

特製定規をレターパックの短辺に当てて、ボールペンでなぞり、溝をつけます。

Photo_5 手モデルはスタッフMさん。

表側の上下につけたら、裏返します。

裏側は、のりしろがあるので、のりしろの外側ぎりぎりに引くといいです。

Photo_7

4箇所とも溝をつけおわったら、溝に沿って折り目をつけます。

カーブのところは若干折りにくいですが、適当で大丈夫。

ふたの部分は、既存の溝を利用して、中央のみ折り目をつけます。

中身を入れて、封をしたら、断面が「笹の葉型」になるように整えます。

これでできあがりです。

   

ギフトパッケージでよく見かける構造です。

Photo_3

横から見るとこう。

Photo_2

もともとある溝で折るよりも、ずっとラクに折れて、たくさん入ります。

定規も簡単に作れますので、ぜひお試しください~。

(やっぱりラボには関係ないかもですね・・・)

      

製品の発送方法も庶民的?な、

リーゾのHPはこちらです。

http://rizo.cojp/

2013年4月22日 (月)

カタルパの葉からDNA抽出

カタルパ(アメリカキササゲ)の葉から、DNAを抽出しました。

Photo


こんな葉っぱです。

はるばる熊本県から、関係者の思いを背負って、冷蔵便で送られてきました。

(そのへんの事情はまた改めて。)

 

ちなみにアメリカキササゲという名前がついていますが、

ササゲとは何の関係もなく、ノウゼンカズラ科の巨木です。

 

少し赤みがかっていることと、癖のある匂いがあることから、

ポリフェノール系の成分が多いのではないかと推測し、

バッファーは「DNAすいすい-P」を使ってみました。

 

葉をバッファー中で潰した感じでは、多糖類も多いかな・・・と思いましたが、

DNAはあっさりときれいに取れました。

Dna


いかにも旧式の分光光度計・・・でもちゃんと使えるんですよ。

液晶画面割れてますけどね。

材料は①~③の3種類。

約30mgの若葉から出発して、10μg~20μgのDNA(RNAを含む)が得られました。

260/280比は1.85~2.02でした。

 

いつもの、植物全般が増える18SリボゾーマルRNA遺伝子用のプライマーでテストPCR。

1

PCはポジコン(増幅することが確認できている植物DNA)です。

214bpのバンドが、ちゃんと増えました~。

(15μlスケール、鋳型10ng、プライマー2μM、55℃-35サイクル、ポリメラーゼはPaq5000を使用。)

 

さて、ここで気になるのは、「関係者の思い」って何だろう?ですよね。

なぜカタルパの葉からDNAを抽出することになったのか・・・?

いつもなら、「DNA取れました」で終わるところが、

今回のプロジェクトは、実はまだ始まったばかりなんです。

ドラマチックなお話があるのですが、それについては次回!

 

リーゾのHPはこちらです。

http://rizo.co.jp/

 

 

 

 

2013年4月10日 (水)

手作り苗ラベル

久々の貧乏ラボマニュアルです。

 

春は、播種の季節。

リーゾでは研究&趣味&ビジネスで、毎年それなりにたくさんの種類のイネの苗を育てます。

育てているうちにどれがどれだか分からなくならないように、ラベルが必要です。

プラスチック製の、市販のものもあるのですが、当然お金がかかります。

 

・・・というわけで、例によって廃品利用で手作りしています。

Pict1882

一見、普通の苗ラベルに見えますよね!

 

では作り方です。

材料は、牛乳パック。

きれいに洗って開き、乾燥させておきます。

 

①注ぎ口と底を切り取って長方形にします。

 

②折り目で区切られている4つの部分を、

それぞれ縦方向に4等分にカットして長い帯を作ります。

糊付けの部分は、使いにくいので捨てても構いません。

 

帯を裏返しに縦半分に折り、適当な位置でステープラーで留めます。

(あとで種の名前が書きにくくならない位置であればOK)

 

④最後に、帯の「わ」でないほうの部分を、2枚まとめて斜めにカットして、

土に刺さりやすくします。

 

できあがり!

 

使うときは、マジックで記名し、日付を書いて、土に刺します。

(100円ショップのだと、紫外線で消えることがあるので注意!)

素材が牛乳パックなので、耐水性はそれなりにありますが、

やはり紙なので、濡らす前の土のほうが刺しやすかったり、

一度抜いて刺しなおそうとすると、よれよれして刺せなかったり、はします。

が、ワンシーズン(播種~収穫まで)は十分持ちます。

しばらく付き合っているうちに、うまく使うコツがわかります。

燃えるゴミで捨てられるし、土と一緒に埋めちゃっても、いずれは分解する安心感ありです。

 

購入しても、たいした値段ではないんですが、なんとなく続けてます・・・。

失敗しても、たくさん使っても、気になりません。

何しろタダでエコですから!

趣味の園芸なら、形状を変えたり、イラストや彩色でかわいく作ることもできそうです。

 

ご参考になれば幸いです。

 

苗ラベルがもうない・・・まずは牛乳を飲もう(?)。

リーゾのHPはこちらです。

http://rizo.co.jp/

 

 

 

2013年4月 4日 (木)

手動のミルを試してみた

DNA抽出のための試料の粉砕の方法はいろいろありますが、

リーゾでは主に、バッファー中でチップの先(を焼いてつぶしたもの)でつっついて潰してます。

まあ、大概はそんなもんで十分なのですが、立派な破砕装置を持たないリーゾ、

たまにですが、頭を悩ますこともあります。

 

先日、株式会社トッケンの営業の方が、手動の破砕装置の宣伝をしに来てくれました。

電気を使わず、手で振って破砕!

個人的に、こういうシンプルでエコなものは大好きです。

というわけで、デモ機をお借りして試してみました。

 

こんなものです。

Sk

SKミル

シンプルですね~。

2mlのチューブが3本同時に入れられます。

 

本来は、液体窒素で凍結した状態で、専用の弾丸型のクラッシャーで破砕するのものなのですが、

リーゾの興味は、

①「常温でも破砕できるか?」

②「常温かつバッファー存在下でも破砕できるか?」

さらに、

③「ステンレスビーズだとどうなるか?」

の3点です(わがままです)。

 

まずは、常温で玄米ひとつぶを破砕。

Photobefore

Photo_4after

底の部分に見えるのは粉になった玄米。

100回振ったら粉々になりました。常温でもOKです。

Photo_5大豆のかけらも粉々。

破砕に苦労した乾燥したテングサも・・・、

Photo_7

結構粉々に。

Photo_10

次にバッファー共存下ではどうなるか?を見てみます。

木材代表、鉛筆のけずりかす+DNAすいすい-W

界面活性剤が入っているので、泡がクッションになって破砕の邪魔をしないか心配ですが・・・

Photo_6

Photo_17

泡は大丈夫でしたが、あまりつぶれていませんでした・・・。

(この程度でもDNAは取れると思いますけど。)

ちなみに、マメ科の雑草の葉っぱ+DNAすいすい-Pでは、

Photo_18

見事に青汁状態になりました!

 

最後に、ダメもとで、ステンレスボールを試してみます。

Photo_19

玄米とステンレスボール(6ミリ)、

さらにダメもとで1.5mlチューブに玄米+ステンレスボール(4ミリ)。

しかし、これはあえなく失敗。まったく粉砕できませんでした。

やっぱりクラッシャーはよく出来てます。

 

ちなみに、イネ科の雑草の葉(5ミリ程度にカット×5枚)の場合、

Photo_20

そのまま、バッファーありのどちらも、クラッシャーとチューブの隙間に入り込んでしまい、

うまく粉砕できませんでした・・・。

単子葉で張りのある葉の場合には、向いていないかも(凍結すればいいらしいですけど)。

 

写真は撮ってませんが、「籾」(籾殻つきのイネ種子)も試してみました。

(2mlチューブ、バッファーなし、専用クラッシャー使用)

最初の10回で籾殻が取れ、30回目で砕け、100回振ったらやはり粉々になりました。

籾が潰せるのは、便利なシーンもあるかもしれません。

 

ご興味のある方は、株式会社トッケンさんまで。

デモ機を持って、実演しに来てくれますよ~。

http://www.tokken.jp/products/breaker/skmillstrong.html

 

リーゾのHPはこちらです。

http://rizo.co.jp/

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2012年6月28日 (木)

英国製の交配袋(ご参考)

英国の「PBS International社」から取り寄せた「交配袋」です。

Photo

素材はやや厚手の、ポリプロピレンの不織布です。

ポリシーラーで袋状に成型されています。

大きさは2種類あります。

(イネには、大きい方でもぎりぎりな感じです)

非常に丈夫で、何度もリユースできるのが売りみたいです。

価格は大小とも1枚0.4GBPでした。

「すいすい通信」平成24年7月号(7月4日配信予定)の、

読者プレゼント企画のために掲載しております。

ご興味ある方は、製造元のサイトをご覧ください。

http://www.pbsinternational.co.uk/category/product/

  

リーゾのHPはこちらです。

http://rizo.co.jp/

 

 

 

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