2026年2月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28

最近のトラックバック

無料ブログはココログ

おすすめサイト

2025年12月19日 (金)

コンサルすいすい、試してみました

リーゾのウェブサイト上にある「コンサルすいすい」をご存じですか?

コンサルすいすい 株式会社リーゾ

いろいろな(マニアックな)分野の専門知識を持つ人と、
専門家さんにちょっと相談してみたい人が気軽にやり取りできる、
「広場のようなサイト」を目指しているのですが、
実際にはなかなか相談してくれる人が出てこず、開店休業状態です。
(商売ではないのですけどね)

このたび、専門家さんがおひとり加わったのを機に、
かねてから個人的に関心があったことを「相談」してみたところ、
とてもわかりやすいお答えをいただくことができました。

「こんな感じで相談できるんだ!」という雰囲気が伝わればと、
ここでやり取りをご紹介します。
(公開については、専門家さんにも快諾をいただいております)

さっそくですが、私からの質問はこちら。

『趣味の領域の質問になりますが、

・観賞用メダカ(ヒメダカ)のゲノム編集は可能なのか
・可能な場合、引き受けてくれる会社や機関はあるのかと、費用感が知りたいです

どの遺伝子を壊せば良いか、という具体的なアイデアがあるわけではないのですが、
ゲノム編集を使うと異次元にきれいなメダカを作出できる可能性があるのでは?と思っています。
高級メダカの世界では、そこそこ大きなお金が動くようです。
ビジネスチャンスがあるかもしれないと思います。』

そして、登録専門家のYKさんからいただいたご回答がこちら。

『技術的にはメダカのゲノム編集自体は可能です。
メダカはゼブラフィッシュと同様、
発生生物学のモデル生物として確立しており、
受精卵への操作技術も成熟しています。
そのため、技術的には比較的取り組みやすい対象だと思います。

一方で、どの遺伝子をどのように操作すれば、
望んだ表現型が得られるかについては、
現時点ではまだ試行錯誤が必要な部分が多いのが実情かと思います。

メダカではありませんが、金魚については近年ゲノム解読が進み、
形態や体色に関わる遺伝的基盤が徐々に明らかになってきています。
例えば、広島大学の大森先生のグループ
(https://yoshihiroomori.web.fc2.com/research.html)
では、金魚の全ゲノム解読や形態多様性の遺伝的背景に関する
非常に興味深い研究が進められています。
こうした知見を参照すれば、理論的にはメダカや金魚で、
ゲノム編集を用いて新しい表現型を狙うことも考えられると思います。

食用のゲノム編集魚については、
京大発ベンチャーのリージョナルフィッシュ(https://regional.fish/)のように、
ゲノム編集したタイやフグをすでに販売している例もあります。
一方で、メダカなどの観賞魚のゲノム編集を引き受けてくれる企業や機関については、
残念ながら私は把握していません。

一方、ビジネスとして考える場合には、いくつか現実的なハードルがあります。
大きな点としては、CRISPRやTALENなどのゲノム編集技術に関するライセンス料の問題です。
基礎研究としての利用であれば比較的自由度が高い一方、
商用利用となると用途によっては相応のライセンスコストが発生する可能性があります。
この点は、事業化を検討する際に注意が必要なポイントだと思います。

また、社会受容性の問題も無視できません。
食用のゲノム編集魚については、
先に触れたリージョナルフィッシュのような例がある一方で、
ゲノム編集食品に対する反対運動があるのも事実です。

その意味では、食用ではない観賞魚(メダカ、金魚、錦鯉など)は
心理的なハードルが相対的に低い可能性はあると思います。
ただし、それでも「遺伝子を操作した生き物」に
抵抗感を持つ層が一定数存在することは確かで、
どの程度受け入れられるかは慎重に見極める必要があると感じます。

とはいえ、観賞魚の世界には独特の高付加価値市場が存在しますし、
「技術として可能なこと」と「社会実装として成立すること」を
どうつなぐかという点では、とても面白いテーマだと思います。』

いかがでしょうか?

私としては、ひと(専門家)に話してみることで、
ひとりでぼんやり考えていたアイデアに輪郭のようなものができて、
二歩も三歩も前に進んだような気がしました。
(実際にやれるかどうかは別として)

こんな感じでやり取りしながら、信頼関係を醸成して、
『ぜひ仕事として依頼したい!』ということになるまでは、
お金はかかりませんので、お気軽に相談してみてください。
(最初だけ、リーゾがおつなぎします)

なお、今回いただいたご回答については、専門家さん個人の見解であり、
特定の所属機関や組織の公式見解ではない、ということを申し添えます。

コンサルすいすい 株式会社リーゾ