活伊勢海老・活ワタリガニの輸送法について
すいすい通信読者のatlier-emu代表・柴田龍一さまからいただいた情報のご紹介です。
伊勢海老やワタリガニは、海水から出した状態ではそんなに長く生きられません。
これまで、伊勢海老や蟹を輸送する際には、
発泡スチロール箱と電池式の酸素供給装置を使い、
伊勢海老には海水、蟹にはカンナくずを一緒に入れて輸送していました。
それでも(電池が切れる)48時間後には、
死んでしまう個体もあることが課題となっていました。
薬剤を使えば、5日程度生かせる方法もあるようですが、
食べ物だけに、ちょっと抵抗ありますよね・・・。
ワタリガニにカンナくずを使うのは、
おが粉だと蟹の体の中に入り込んでしまって、
調理するときに使えなくなってしまうためだとか。
そんな中、柴田さんの会社で、海外からの依頼を受けて検討した結果、
「特別に粗めにひいてもらったおが粉を使う」
ことで、伊勢海老やワタリガニを長時間元気に保てることがわかったそう。
おが粉は、ふつうは副産物(廃棄物)を活用するものですが、
「粗めのものを特注して作ってもらう」のがポイントでした。
試験は4回繰り返し、96時間以上の生存を確認できたそうです。
96時間あれば、海外への輸送もできそうですね。
ちなみにおが粉は「ヒノキ」のものを使っています。
ヒノキには殺菌消臭効果があることが知られていますが、
試験輸送に使ったレンタカーにはほとんどにおいが残っておらず、
レンタカー屋さんに驚かれたそうですよ。
最後に新鮮な伊勢海老の、臨場感あふれる写真をどうぞ。
輸送試験終了後は、おいしく召し上がったそうです。
うらやましい!
ご興味持たれた方は、リーゾまでお問い合わせください。
柴田様の連絡先をお伝えいたします。
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