2024年4月
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30        

最近のトラックバック

無料ブログはココログ

« 2023年5月 | トップページ | 2023年7月 »

2023年6月の1件の投稿

2023年6月 7日 (水)

すいすい通信 vol.147


★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★★☆★☆★☆★☆★☆★☆

  ☆ すいすい通信  ☆  vol.147 2023年6月7日配信 
          
★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★★☆★☆★☆★☆★☆★☆ 

こんにちは。リーゾの門奈です。
今月の「すいすい通信」をお届けいたします。


_/_/_/_/ I N D E X _/_/_/_/_/_/_/_/_//_/_/_/_/_/_/_/

・特集・・・・・・・・・・研究成果説明用イラスト作成その後
・零細起業のあれこれ・・・・・・法人税の申告、まだまだ自力
・コーヒーブレイク・・・・・・・・・・・・土壌微生物と追憶
・リーゾからのお知らせ

          
■ 特 集 ━━━━━━━・・・・‥‥‥………………………

研究成果説明用イラスト作成その後

研究内容を「広く」「一般の」「専門外の」人に
知っていただくために、
プレスリリース(記者発表)だけでなく、
サイエンスカフェ、出前講義、研究機関の一般公開、
公開セミナー、シンポジウム、メディア出演・・・など、
研究者さんも様々な活動を行うことが求められています。

研究者さんは、学会発表や論文執筆など、
同じ研究業界の専門家どうしで伝え合うことには非常に慣れています。
専門分野が同じなので、共有している知識がハイレベル。
多くの専門用語とその略称が飛び交い、
科学的に正確で論理的ではあるものの、
一歩でも専門分野を外れると話についていけなかったりします。

ましてや文系出身の人や子供たちを含む、
いわゆる「一般の人」に研究内容を伝えるのは本当に難しいことで、
研究能力とはまったく違う方向性の努力やセンスが
必要になることは想像に難くなと思います。

堅苦しい、わかりにくい、難しい、関係ない・・・
というイメージを持たれがちな「研究」について、
親しみやすい、わかりやすい、身近である、必要だ・・・
と感じてもらうためには、

「何がすごいのか」

がひと目でわかる、(論文のFigureとは違うタッチの)
イラストやアニメーションをつけて説明することが
必要になってきます。

ここで問題になるのが、
「研究者の意図がイラストレーターに伝わりにくい・・・」
ということ。
出来上がってみたら、なんじゃこりゃだった、
という失敗も多いとのこと。

研究者さんの意図を理解し、
かみ砕いてイラストレーターに伝える、
通訳・翻訳的な役割が必要、というなら、
そこはリーゾの得意とするところです。

ということで、ひそやかに
アウトリーチ用イラスト作成サービスを展開しており、
プレスリリースに採用いただける例も、
ささやかながら積み重ねてきています。

リーゾのイラスト作成の特徴は、
まず対応できる研究分野が原則として
農学・生物学系に限られるという制約があります
(ここを無理すると、通訳・翻訳担当の意味がなくなってしまうため)。

もうひとつは、描き手さんとして、
実績を積みたいアマチュア・セミプロを起用していること。
これにより、リーズナブルな価格を実現しています。

トラブルを避けるため、この2つをご理解いただける
研究者さんからのみ、ご依頼をお受けします。

ご依頼時にいただきたい情報としては、
・いつまでに必要?(納期)
・何に使うのか?(用途)
・サイズと形(横長、正方形、丸など)
・研究内容(論文、プレスリリース原稿、ウェブサイトの説明文)
・いちばん伝えたいことは何か
・ご希望のテイスト(こんな雰囲気で、という見本でも可)
・構図の希望があれば、ラフ図(殴り書きレベルでOK)
といったところでしょうか。

ご依頼の流れは、
資料と情報を受取
→ヒヤリング
→描き手選任
→下書き作成と見積
→注文
→線画確認(⇔修正・変更)
→彩色
→仕上げ確認(⇔軽微な修正・変更)
→納品
という感じです。

完成後の「これじゃない感」を生まないために、
「ゴールのイメージを共有」し、
「進捗状況をこまめに見せ、確認を取りながら進める」
ように心がけています。

サービスとして、少しずつ形になってきたところです。
プレスリリースでお困りの際は、ぜひお声かけください。

サービス開始以前(2年前)のご案内記事はこちら
https://rizo.co.jp/suisui122.html

最近の作成例はこちら(「お知らせ」に詳細あり)
https://www.nagoya-cu.ac.jp/press-news/202305221800/


■ 零細起業のあれこれ ━━━━━・・・・・・・‥‥………

法人税の申告、まだまだ自力

起業を志す研究者さんにリーゾの経験をお伝えしています。

3月決算の会社にとっては、
4~5月は決算作業、株主報告、法人税申告を
行わなくてはならない、頭の痛い時期です。

リーゾでは、法人税の申告は開業以来ずっと自力で行っています。
個人事業主ならともかく、
法人でというのはかなり珍しいことらしい、
ということは後から知りました。

最初は普通に税理士さんに頼むつもりでしたが、
相談したのが母の親友で、
「最初は自力でやれるから、やってごらんなさい」
と言われ、素直に挑戦したのが始まりです。

税理士さんお勧めの会計ソフトを使って
日々の経理を入力しておき、
申告書は様式とにらめっこしながら
「これでいいのかな?」と作成するも自信がなく、
税務署の無料相談を利用して見てもらい、
修正して完成したものを提出する、
という方法で何とかクリア。

税務署って怖いイメージがありますが、
実はとても親切です。
よく考えれば、納税する意欲ある善良な市民(会社)は
税務署にとっては大事なお客様。
親切にして当然ではありますね。

実際のところ、赤字で法人税ゼロだった起業初期は、
申告は比較的かんたんでした。
が、年を追うごとに、累積で黒字となって法人税が、
高い実験機器を買って減価償却が、
売上高1千万円を超えて消費税の納税が、
さらに売上が増えて中間納税が・・・と、
新しいことが出てきます。

「そろそろもう無理かな」と思った3年ほど前のこと。
決算済みの会計データをエクスポートすると
法人税申告書が自動で作成される有料のクラウドサービス
(「全力法人税」)を見つけました。

法人税の申告書は、別表が約10枚、内訳書も約10枚、
固定資産の減価償却計算書や法人概況説明書、
消費税関係で4枚、法人市民税と県民税がそれぞれ1枚、
なんだかんだで合計30枚近い書類が必要です。

そして、お役所の書式あるあるですが、
よーく読まないと(よく読んでも)
どこにどの数字を入れたらいいかがわかりにくい!

それが自動で正確な数字が入るので、本当に助かります。
それからは、税務署の無料相談にお世話になることもなくなりました。

5月上旬の株主総会(ほぼ形だけで決議は事後承諾ですが)
を終えたタイミングで書類をまとめて郵送し、
翌週に銀行窓口に行って現金で納税しました。

余談ですが、「現金を手放す」って、痛みが伴いますよね。
その感覚を大事にしたくて、
いまどきあえての現金納付にこだわってます。

リーゾでは税務申告だけでなく、
労働保険・社会保険関係の事務作業も自力でやっています。
実用新案や商標の登録、美食同玄米の品種登録も自力です。

シロウトにつき、蒼ざめるような失敗も多々してますが、
それも良い勉強です。
それぞれのお役所にご面倒をお掛けすることもありますが、
それはきっと先方の勉強になるでしょう(たぶん)。

とはいえ起業時の自力主義は
無条件にお勧めするものでもありません。
駆け出し経営者は本来、ビジネスの立ち上げに注力し、
サポート業務は費用をかけてでも他人に任せるべき、
かもしれません。

また、プロに頼まないことで、
損している部分もきっとあるでし
ょう。
そこは自力主義のデメリットです。

逆に、年間数十万円の税理士報酬がかからない、
会社の財政状態とお金の動きが経営者自ら把握できる、
世の中のお金のルールがわかる、
というのが自力でやるメリットかと思います。

弥生会計と全力法人税を使った自力での税務申告の手順は、
2年前のメルマガでご紹介しています。ご参考まで。

https://rizo.co.jp/suisui123.html


■ コーヒーブレイク━━━━━・・・・・‥‥‥…

土壌微生物と追憶

かれこれ30年も昔のことになりますが(びっくり)、
大学卒論生と大学院修士課程の3年間の研究対象は
土壌微生物でした。

もう少し詳しく言えば、
それまで地球上になかった化合物を分解できる細菌を
土壌中から探してきて、分解経路を調べる、
という研究テーマでした。

地球上になかった化合物を分解する菌が地球上にいるの?
と疑問に思われるかもしれません。
細菌は、不要な能力をコードするDNAはどんどん捨てて
最低限の遺伝子組成で生きているのですが、
逆に環境が変わると、新たに必要となった能力をコードする
DNAを持つものが生まれ(いわゆる「変異株」)、
急激に置き換わっていきます。

なので、人類にとって厄介な化合物
(ダイオキシン類に代表される多環式芳香族化合物と
呼ばれるものを扱っていました)
であっても、丹念に探せば大概は分解菌が見つかるのです。

・・・それってすごいことだと思いませんか?
若かりし私は、これはまさに生物の多様性を信じる学問だ、
と非常に感銘を受けておりました。

ではそんな菌をどうやって探すのかというと、
そんな菌がいそうな土を片っ端から集めてきて、
分解して欲しい化合物とともに培養するんです。
培養液が濁ってきたり、色が変わってきたりすれば、
菌が増殖し、化合物が分解したしるしになるので、
何百本もの試験管を用意して日々観察しました。

そのうち、
「分けて培養する必要ないのでは?」
ということで、
採取した土をまとめて水と混ぜ、
上澄みを濾したフィルターから培養する方法に変わりました。

この研究テーマに限らずですが、
「当たりの菌だけ増える」
「当たりの時だけ色が変わる」
ような系を作ることができれば、
「ポジティブスクリーニング」
と言って宝(菌)探しはとても簡単になります。
それだけに、いかに系を作るか?が勝負です。

思い返せば、何百もの土を集めるために、
サンプル採取の旅に出たこともありました。
研究室の仲間でレンタカーに乗り込んで
田舎道をひたすら走り、
畑を見つけると薬さじ1杯の土をいただいて
袋に保存して回りました。

また、化合物の種類によっては、
工場の排水口付近を狙うこともありました。
もともと化学薬品の多い環境であれば、
当たりの菌がいる可能性も上がると期待してのことです。

結果、目的の化合物を分解する菌はちゃんと見つかり、
どのように分解されていくのか、
どんなDNAが生まれて分解できるようになったのか、
についても(部分的にですが)解明できて、
なんとか無事に修士課程を修了できました。

欲しい菌は集めてきた土のどこかにいるし、
分解しかかった化合物は培養液に溶けて確かに存在している、
なのに、目の前にあるそれらを掴み取り明らかにするのは、
すごくたいへんで、
だけどこのうえなくエキサイティングな経験でした。

蛇足ですが、私が所属していた農芸化学科は
「のんべえ化学科」という異名を持つほどお酒好きが多く、
微生物利用学の講義には
いろいろな醸造会社に就職したOBが週替わりで、
自社製品の試飲を携えてゲスト講師を務めてくれて、
そのまま研究室での飲み会に突入したり・・・。
いい時代でした。

修士を出たあとは、専門分野が植物の分子遺伝学に変わり、
ゲノム研究を経て、さらにいろいろあって
リーゾ開業して今に至るのですが、
リーゾの仕事の中で土壌微生物のDNA検査を
手掛けるようになり(不思議な縁)、
その関係で土壌微生物についての解説文を頼まれました
(またまた不思議な縁)。

ブランクありすぎで、勉強し直しながら書いているうちに、
学生時代のことを思い出した次第です。
思い出すのも恥ずかしい、若気の至りも多々ありますけど、
30年もたつと黒歴史さえいとおしい。
年をとるのも、そんなに悪くないです。


■ リーゾからのお知らせ ━━━━━・・・・・・・‥‥……

〇実験補助セミナーについて

今期の初回(5月17日)は思いがけず満席となり、
全員が次回以降も受講希望とのことで、
次回も満席となりました。

次回は6月21日(水)10時~、「微量の液体の取り扱い」です。
※キャンセル待ちとなりますが、
お申込みは2日前まで受け付けます。

詳細はこちらです。
https://rizo.co.jp/seminer.html


〇リーゾのイラストがプレスリリースに登場

名古屋市立大学の研究成果報道発表
「Seg2Link:三次元立体画像中の細胞の形態を
人工知能と共同して解析するためのソフトウェアの開発」
について、イラストの作成を一部お手伝いさせていただきました。

https://www.nagoya-cu.ac.jp/press-news/202305221800/

最左列のAI、パソコン、人物とパソコンのイラストが
リーゾ担当です。

専門外の人への伝わりやすさを優先しつつ、
科学的な正しさも損なわないプレスリリースになるよう、
構図づくりからお手伝いいたします。
お気軽にご相談ください。


■ 編 集 後 記 ━━━━━━━━━━━・・・・‥‥‥…

〇ひょんなことからメダカは白が嫌いらしいと気づき、
調べたところ、最も好きな色は500nm付近、
つまり「黄緑色」とわかりました。
試しに黄緑色のポイを作成してメダカすくいしてみたら、
めちゃすくいやすい!これは大発明かも。
でもすくいやすいポイでは商売にならない(涙)。
使い道、模索中です。

○コロナ以降、平日の昼休みは自宅に戻って食べていたのですが、
ふと思い立って「週1ひとり外食ランチ」を始めました。
計算上は年間50軒ほど新規開拓できるはず。
がんばる地元飲食店にささやかな応援を、
というのは後付けの理由で、まったく個人的な楽しみ、
マイブームなソロ活です。

〇もうひとつ、4月から「金継ぎ」を習い始めました。
割れたりひびが入ったりした陶磁器を
うるしと金粉で修復する技法で、
刻々と表情を変えるうるしと格闘しながらの
細かい作業に没頭します。
金継ぎって意外に手間と時間がかかるもので、
我がマグカップの復活はまだまだ先・・・。
完成が楽しみです。

○最後までお読みいただき、ありがとうございました。
これからもリーゾとすいすい通信を
どうぞよろしくお願いいたします。
          

/\/\/\/\/\/\/\/\/\/\/\/\/\/\/

すいすい通信は、「株式会社リーゾ」のお客様、
および関係者の皆様にお送りしています。
お知り合いで、「すいすい通信」の配信を承認していただける
方がいらっしゃいましたら、ぜひご紹介くださいますよう、
お願いいたします。
配信登録はこちらからできます。
http://rizo.sakura.ne.jp/vd/entry/e/bS8PtaC5kPRXp3iy/

-----------------------------------------------------------

【すいすい通信】

発 行 日:月1回・第1水曜日(予定)
発行開始日:2011年4月7日

ご意見ご感想、および本メールマガジンの解除はこちらまで
info(at)rizo.co.jp

【発行元】

株式会社リーゾ
〒305-0005 茨城県つくば市天久保2-9-5-A03
TEL:029-852-9351 FAX:029-898-9161
MAIL:info(at)rizo.co.jp
HP:http://www.rizo.co.jp/

※本メールは「MSゴシック」などの等幅フォントで最適に表示さ
れます。

===========================================================
Copyright(C) Rizo Inc. All rights reserved.

\/\/\/\/\/\/\/\/\/\/\/\/\/\/\

« 2023年5月 | トップページ | 2023年7月 »