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2014年1月の8件の投稿

2014年1月28日 (火)

理科実験メモ⑩6年「水よう液の性質」前編

小学校の理科実験に詳しいリーゾスタッフに聴くシリーズ。

今回は、6年生で学習する「水よう液の性質」の実験についてレポートします。

 

この単元は、5年生の「もののとけ方」の続編的な位置づけになります。

「もののとけ方」で、水溶液というものは、ものが溶けて透明になった水、と習いました。

 

身の回りや、理科で扱ったものの中には、どんな水溶液があるかな?と考えてみると、

食塩水

砂糖水

ほう酸の水溶液

お酢

洗剤液(透明なもの)

石灰水

水酸化ナトリウムの水溶液

塩酸

ただの水(・・・?)

などが出てきます。

 

洗剤のラベルなどをみると、「アルカリ性」「中性」とか書いてあり、

アルカリ性の反対は酸性だけど、それはどうやって調べられるかな?

と誘導して、「リトマス試験紙で調べられるね」に持っていきます。

 

というわけで、実験に入ります。

いろいろな水溶液を、青色と赤色のリトマス紙につけて、色の変化を調べ、

結果をまとめていくだけの実験なのですが、

液体がたくさんあると混乱してしまうので、こんなワークシートを作ります。

1

プリントに枠を印刷し、リトマス紙をセロテープで貼り付けて作ります。

本当は生徒に作らせたいところですが・・・

ピンセットでリトマス紙を1枚ずつ取り出すだけでも大仕事になってしまうので、

支援員さんがあらかじめ作っておくことが多いそうです。

 

調べる水溶液(通常9種類)の方は、ラベルを貼った試験管に用意し、

試験管立てに立てたものを、班ごとに配ります。

ガラス棒を水溶液に浸し、リトマス紙に1滴ずつたらして変化を見ます。

大体こんな感じ。

2

リトマス紙、懐かしいですね・・・。

弱酸性と酸性、アルカリ性と弱アルカリ性の違い、ちゃんとわかるかな?

 

この実験には大きな落とし穴がありまして、

『炭酸水は時間が経つとアルカリ性を示してしまうことがある』

ので要注意!だそうです。

炭酸水としては、市販の発泡性ミネラルウォーターを使い、

できるだけ小瓶を数多く用意するようにして、新しいうちに使うのですが、

開けたてのものでないとうまく弱酸性の結果にならない・・・。

もしかしたら、ミネラル分(カルシウム、ナトリウムなど)のせいかもしれませんが、

CO2ボンベと純水で炭酸水を作るのも大変だし・・・悩ましいようです。

 

そのほかにも、いろいろと小さな落とし穴があります。

×理科室には(状態の良い)試験管が足りない

4人ずつ9班に分かれての授業なら、9×9=81本の試験管が必要ですが、

きれいな状態の試験管を揃えるのは難しい・・・。

石灰がこびりついていたりするので、まずは洗う仕事から始まります。

×学校の試験管立てには5本しか入らないことが多い

ということで、水溶液も5種類のみで進める先生もいらっしゃるようです。

じゃあ、ビーカーにすればいいんじゃないか?と思うところですが、

×ビーカーはますます足りない

×かといって、水溶液入りのビーカーを各班に回して使うのはいろいろと危険

なんだそうです。

 

蛇足ですが、この単元では、薬品の基本的な取り扱い方を学習します。

例えば、危険な薬品を使用するときは、保護めがねをかけるとか。

(今の学校には、保護めがねは人数分備えられているそうです。昔はなかったですよね。)

あとは、においをかぐときには、手で仰いでかぐとか。

(理系の人間はこの癖が抜けず、料理のときにもこれでやってしまいますよね。)

 

さらに蛇足ですが・・・

「リトマス紙」って、「リトマスゴケ」というコケの抽出液から作られたからリトマス紙っていうそうですよ。

 

水溶液の性質の学習は、後編へ続きます。

いよいよ、濃~い酸・アルカリで、金属をシュワシュワ溶かす実験が登場します!

 

リーゾのHPはこちらです。

http://rizo.co.jp/

 

 

 

2014年1月17日 (金)

カタルパ続報・小野小学校様の「学校通信」

「カタルパ(アメリカキササゲ)」の親子鑑定の続報です。

諫早市立小野小学校の校長先生から、

樹木医の今村さんを通じて、「学校通信」をいただきました。

Photo

カタルパさんの親子鑑定の結果が朝日新聞に掲載されたことを受け、

小野小学校の校庭のカタルパさんも、

新島襄ゆかりのカタルパさんの子どもの可能性がある、とわかったことを、

とても喜んでくださっていることがよく伝わってきます。

 

カタルパの木が、人々の心をつないでいることに改めて感動します。

小野小の校長先生、今村さん、ありがとうございました!

 

リーゾのHPはこちらです。

http://rizo.co.jp/

 

 

 

 

2014年1月14日 (火)

「すにっぷすいすい」の作り方(2)

次に、アレル特異的PCRによるSNPタイピング成功のポイントです。

 

アレル特異的PCRはシンプルな方法だけに、

注意すべきポイントがいくつかあります。

特異性がうまく出ない際には、多くの場合、

下記について検討することで解決します。

 

ポイント1)酵素は安いものを選ぶ

特異性が出ないケースでは、某大手メーカーの高機能Taqをお使いの場合が多いです。

高機能の酵素は、アレル特異的PCRには向きません。

安いポリメラーゼを使ってください。

(リーゾでは、AgilentのPaq5000をお勧めしています)

 

ポイント2)DNAのコンタミに細心の注意を払う

通常のPCRでは問題にならないレベルのコンタミで、特異性が消えてしまいます。

 

ポイント3)DNAを入れすぎない

できれば定量して、一定量を入れるのが理想ですが、

多数のサンプルをタイピングする場合にはそうも行かないでしょうから、

できるだけ同じ濃度で取れるように抽出系を工夫して、

少なめに加えるようにするのがコツです。

 

ポイント4)サイクル数を減らす

使用する機器が変わると(同じ機種でも)微妙に条件が変わることがあります。

酵素のロットによっても違ってくるので、症状を見て微調整します。

 

ポイント5)アニーリング温度を上げる

同上です。

 

上級レベルになりますが、うまく設計すれば、

ポジティブコントロール(必ず増えるバンド)を入れたり、

2箇所以上のSNPを同時にタイピングするマルチプレックスPCR系を組むことも可能です。

 

また、SYBR GreenIを混ぜてPCRし、リアルタイムPCR機でpostreadすることで、

電気泳動なしでタイピングすることもできます

(増幅が数値化されるので、エクセル等で半自動でタイピング結果を出せてすごく便利!です)。

 

いかがですか?

「アレル特異的PCR」を身近に感じていただけたでしょうか。

商売としては、「すにっぷすいすい」を頼んじゃうのがお勧めですよ!と言うべきところなのですが、

とりあえず自力でがんばってみるのもありです。

PCRに関るいろいろなことについて深く理解する必要があるので、

学生さんにとっては良い勉強にもなります。

 

問題は、うまく行かないときです。

対策の選択肢が多すぎて泥沼にはまり、

長期戦になった挙句にギブアップ、

というもったいない(人件費、消耗品費、時間、労力・・・)ケースも多いですから、

そういうときにはもちろん、リーゾにお任せくださいね!

Primer3のサイトはこちら
http://primer3.ut.ee/

OlygoAnalyzerのサイトはこちら
https://sg.idtdna.com/analyzer/applications/oligoanalyzer/

「すにっぷすいすい」のご案内はこちら
http://www.rizo.co.jp/SNPs-ici.html

 

 

 

「すにっぷすいすい」の作り方(1)

リーゾの人気サービス「すにっぷすいすい」(アレル特異的PCRマーカー)は、

どうやって作っているのでしょうか?

今回は、企業秘密を、大サービスで公開します!

 

DNA塩基配列上のわずかな違い(一塩基多型、SNPs、スニップス)について、

塩基種を判定する方法にはいろいろありますが、

その中でおそらく最も低コストで簡便な方法は「アレル特異的PCR法」です。

 

「アレル特異的PCR法」は、

SNP部位を3’末端にしたPCRプライマーを設計・合成して、

PCRと電気泳動を行い、

「増える・増えない」で判定する、

というシンプルな方法です。

オリゴ合成も通常品でいいですし、

ポリメラーゼも安価なもので十分(むしろ安価なものの方が向いている)、

専用機器の導入も不要、と、

初期費用・ランニングコストともに低く抑えられるというメリットがあります。

 

では、その作り方を解説します。

まず、アレル特異的プライマーの設計です。

使うのは、おなじみの「Primer3」。

上流側プライマーとして、3’末端の位置にSNPを持つプライマーを指定して、

下流側プライマーを選ばせます。

増幅断片長やTm値はデフォルト値、あるいはお好みで変えます。

上流側プライマーのTm値が合わない場合は、

3’末端の位置はそのままで、長さで調整します。

 

よさそうなプライマーが選べたら、上流側プライマーに「ミスマッチ」を導入します。

3’末端から数えて3塩基目を、別の塩基に変えます

(セオリーでは、A⇔C、G⇔Tなので、まずはそれで)。

 

識別したい2種類の塩基それぞれについて上流側プライマーを設計し、

合計3本のプライマーを合成(外注)します。

 

場合によっては、正方向を諦めて、

下流プライマーの3’末端にSNPを持ってきて逆方向で設計することもあります。

例えば、GC含量が高すぎる(低すぎる)場合などです。

下流プライマーの設計には同じくおなじみの「OligoAnalyzer」などを使って、

相補配列を出します。

 

プライマーが納品されたら、いよいよPCRです。

アニーリング温度を振ることでうまくいく条件を見つけやすくなるので、

「グラジエントPCR」を行います。

グラジエント機能は多くのPCR機器についてますが、

ついてない場合には温度を変えて何度か試すことで代用できます。

 

ここで、広い温度帯で特異性(増える・増えない)が出れば問題ありません。

一番よさそうなところで条件を決めて、タイピングに使います。

うまく行かない場合には、症状を見て対策を考えます。

 

よくある症状1)どちらのDNAも全く増幅していない

→下流側の位置を変えるか、逆向きで再設計します。

 

よくある症状2)きれいに増えているが特異性がいまひとつ

→ミスマッチの塩基種を変えます。

 

よくある症状3)高い温度帯まで増えていて特異性が低い

→「増えすぎ」と考え、プライマーを1塩基ずつ短くします。

場合によっては、ミスマッチの塩基種も変えます。

 

よくある症状4)低い温度帯でも増幅が弱い

→弱くても特異性が十分にあるようなら、そのままプライマーを1塩基ずつ長くします。

特異性が低い場合はミスマッチの変更も加えます。

特異性があり、増幅が弱い場合には、サイクル数を増やすことで解決することもできます。

 

よくある症状5)目的のサイズのバンドはOKだが、他のサイズに余計なバンドがある

→下流側のプライマーの位置を変えることで解決する場合があります。

タイピングに支障はないので、そのまま使うことも可能です。

 

これらの対策の結果、特異性と増幅性を兼ね備えたプライマーと反応条件を確立できたら、

完成となります。

 

(2)では、アレル特異的PCR成功のポイントをお話しします。

 

Primer3のサイトはこちら
http://primer3.ut.ee/

OlygoAnalyzerのサイトはこちら
https://sg.idtdna.com/analyzer/applications/oligoanalyzer/

「すにっぷすいすい」のご案内はこちら
http://www.rizo.co.jp/SNPs-ici.html

 

 

 

 

 

2014年1月 9日 (木)

すいすい通信vol.33 2013年12月号

   ☆  すいすい通信  ☆ vol.33 2013年12月4日配信 

いつもご愛読ありがとうございます。
「すいすい通信」、12月号をお届けします!

_/_/_/_/ I N D E X _/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_ /_/_/

 ・特集・・・・・・・・・・・・・ドライイースト(酵母)からのDNA抽出
 ・コーヒーブレイク・・・・・・・・『締め切り』逆手に、サクサク仕事術
 ・りかじっけんレポート・・・・・・・・・6年「体のつくりとはたらき」
 ・リーゾからのお知らせ
 ・編集後記 

■ 特 集  ━━━━━━━━━━━━━━━━━・・・・・‥‥‥………

ドライイースト(酵母)からのDNA抽出

お客様からのご依頼で、『ドライイースト』からのDNA抽出に挑戦しました。
酵母のDNA抽出法はすでに確立され、キットもたくさん出ていますが、それ
を使うのはちょっと悔しい・・・。
リーゾの「すいすいシリーズ」をベースにして、簡単に取れないだろうか?

というわけで、いろいろ試してみたところ、
・加工食品用「DNAすいすい-PF」と、
・細胞壁分解酵素「Zymolyase(ザイモリアーゼ)」の組み合わせで、
酵母のゲノムDNAが簡単に取れることがわかりました。

(1)ドライイースト数粒(5mgくらい)をチューブに取り、720μlのDNAすい
すい-PFで懸濁
(2)Zymolyase(50mg/1ml滅菌水、冷凍保存)80μlを加えて混ぜる
(3)37℃、30分
(4)フェノクロ処理
(5)上清500μlをイソプロパノール沈殿
(6)滅菌水100μlに溶解

以上です!
電気泳動、波形とも、OKでした。

このやり方で、1回に取れた量(RNAを含む計算値)は、約40μg。酵素処理の
時間を長くすると、もっとたくさん取れるようで、ためしに3日間置いたとき
には、350μgほど取れました。

RNase処理をしたい場合には、DNAすいすい-PFの組成から考えて、Zymolyase
処理と同時でいけるのでは?と思います(リーゾにはRNaseがないので試せま
せんでしたが・・・)。

コストを計算してみました。
DNAすいすい-PF  1本20,000円で125回 ⇒160円/回
Zymolyase(ナカライ) 1グラム10,000円で250回 ⇒40円/回
合計 200円/回。

あとは、フェノクロやイソプロ、エタノールなどが要ります。
安いかどうかよくわかりませんが、とりあえず、「簡単で早い」=すいすい
には当てはまりそうです。

酵母ゲノム・プラスミド抽出には市販のキットがすでにたくさんありますが、
ご参考になればと思い、ご紹介しました!

抽出工程、電気泳動、波形等、写真入りのブログ記事はこちらにあります。

http://rizo-inc.cocolog-nifty.com/blog/2013/11/dna-8883.html

■ コ ー ヒ ー ブ レ イ ク ━━━━━━・・・・・‥‥‥………
  
『締め切り』逆手に、サクサク仕事術

実験補助者育成講座の生徒さんで、最近ラボでのお仕事をはじめた方から、
「新しい実験に手間取り、時間内に仕事が終わらない。どうしたらいいか?」
というご相談を受けました。

初心者なのに、新しい実験をどんどん教えてもらえるなんて、それは優秀な証
拠ですよね。
悩んでもがいてがんばるうちにいつの間にか早くできるようになるもの。一時
的なものですよ、と激励しました。

とはいえ、がんばるにも方向性が欲しいかな、と思いいろいろ考えて、アドバ
イスしたことは、「作業ひとつひとつの時間を計ってみましょう!」というこ
と。
最初は時間がかかった作業が、だんだん短時間でできるようになるのは励みに
なりますし、
所要時間が見積もれることで、締め切りから逆算して作業の段取りを組めるよ
うになる効果もあります。

退社時間などの「締め切り」をあえて意識することで、仕事の効率が格段にア
ップして、評価も上がるしプライベートも充実できる。
というのは元トリンプ社長の吉越浩一郎さんが仰ってることですが、働く母親
なら、実感として「あるある」なのではないでしょうか?
 
試しに、実験や事務処理など、作業のひとつひとつの「所要時間」を計ってみ
てください。
ストップウオッチを持ち歩くのが面倒なら、ちらりと時計を見るだけでも十分
です。

例えば、PCRの反応液を調製してマシンにかけるところまでを10分でできる、
電気泳動して写真を撮るまで30分でできる、とわかっていれば、退社時間まで
半端に時間がある時にも、やりきれるかどうか迷わず判断できます(途中で時
間切れになると手痛い実験ですから)。

面白いことに、時間を計ろうとするだけで、スピードは確実に上がります。
自分自身にもいいところを見せたい気持ちが働くんでしょうか。だまされたと
思って、ぜひ「実験」してみてください。

ちなみに家事にも使えます。家を出る前にどれだけの仕事を片付けておけるか
で、帰宅後のゆとりがぜんぜん違い、大げさにいえば「生活の質」に関わって
くることですから、わずかな時間を無駄なく使いたいものです。
雑多な仕事に見える家事も、細分化して所要時間を割り出しておくと、わずか
なすきま時間に結構いろいろできることがわかりますよ!
(もちろん、わかっていても実践するのはなかなか・・・ですが。)

「締め切り」を意識して効率よく仕事する方法の詳細は「デッドライン仕事術」
(吉越浩一郎著)という本にまとめられています。
こちらの本では、それが自然にできている人として「働くお母さん」をほめて
くださっていて、常にいっぱいいっぱいの働く母でも、なんだか自信が持てて
うれしかったです。

「デッドライン仕事術」は、「創業を目指す方にお勧めの本」のひとつとして
ブログでもご紹介しています。

http://rizo-inc.cocolog-nifty.com/blog/2010/11/post-3075.html

受講生さんからのご相談(質問もう1件あり)とその回答は、ブログ記事にあ
ります。よかったら見てください。

http://rizo-inc.cocolog-nifty.com/blog/2013/11/post-b8d9.html

 

■ り か じ っ け ん レ ポ ー ト ━━━━・・・・・‥‥‥…

6年「体のつくりとはたらき」

小学校の理科実験に詳しいリーゾスタッフに聴くシリーズ。今回は、6年生の
「体のつくりとはたらき」の実験についてレポートします。

この単元のメインテーマは「動物が生きていくためには何が必要か?」。哲学
的ですが哲学とは無関係。「空気」「食べ物と水」「血液」にざっくりわけ、
それぞれについて実験や観察を行っていきます。

まずは「空気」。
酸素を取り込み、二酸化炭素を吐き出す、ということは、6年生は習ってませ
んが、教科書には「そんな話を聞いたことがある」「二酸化炭素なら調べ方を
習ったよね」という子供同士の会話が。

二酸化炭素の調べ方は、前の単元「ものの燃え方」で、石灰水と混ぜると白く
濁る、ということを習っているので、吐く息をビニール袋に集めて石灰水を混
ぜて濁ることを確認します。
「吸う息」の方は、目の前の空気をビニール袋に集めて同様に実験します。
(「吸う息」=「目の前の空気」とわかってもらうのが意外と難しい)

吸う息は濁らず、吐いた息は濁るわけですが、これはかなりはっきりと、違い
が目に見えるそうです。

酸素の方は、調べるのがちょっと難しく、「気体検知管」という道具を使いま
す。見た目はメスピペットのような、目盛りつきの管をポンプの先につけて、
ポンプを引いて空気を管に通すと、目盛の色が変わって酸素濃度を示す、とい
うものです。

これも、吸う息(そのへんの空気)と吐いた息(ビニールに集めておく)の2
通りを実験して違いを見ます。
だいたい、吸う息で21%、吐く息で17%くらいになります。

二酸化炭素用の検知管もあります。
こちらの方は、吸う息で0.03%以下、吐いた息で4%程度になります。
酸素が二酸化炭素になるわけですから、足すとどちらも約21%。
ご承知の通り、残りの79%のうちほとんどは「窒素」です。

ここまでの「落とし穴」は、

・理科室の石灰水はもとから濁っていることがある→ろ過して使う
・空気検知管用のポンプの台数が限られている→石灰水実験と交代でやる→
石灰水が先になった班は、ビニール袋がびしょびしょになる
・酸素用の検知管は高いのでクラス代表で1回しか実験できない
・酸素用の検知管はとても熱くなるので、ビニール袋の口を手で押さえてい
るとやけどする

などがあるそうです。

体の中で、酸素と二酸化炭素が交換されることを実感したところで、その仕組
み(肺の構造)について、教科書やDVDで学びます。

で、次に「食べ物と水」の実験へ・・・。

食べ物が消化される仕組みのなかで、一番実験しやすいもの、ということで定
番なのが、「ご飯粒を唾液と混ぜてヨウ素澱粉反応を見る」という実験です。
これは昔から変わりません。

が、昔は口の中でご飯をもぐもぐして、ぺっと出したもので実験してましたが、
今はそれは禁止!(いじめにつながる・・・とかいろいろ理由があるようです)

で、どうするかというと、ご飯粒をスライドグラスの上でつぶして広げておき、
そこにストローを通して唾液をたらして混ぜます。
というと簡単そうですが、「唾液をたらす」というのが実は難しいそうです。

まず、女子は気持ち悪がってやりたがらず、多くの場合じゃんけんで負けた男
子が担当することに。でも、プレッシャーを感じて出るものも出なくなり、し
まいに泣き出す子もいるとか・・・。

かといって、先生のをあげようか?と申し出ても、「いいです!」となかなか
受け入れてもらえず・・・難しい年頃の6年生です。

ご飯と唾液を混ぜたら、(ラボなら37℃のインキュベータに放り込むところ
ですが、ないので)「プリンカップ」(3個100円くらいのプリンの空き容
器)に45℃くらいのお湯を入れ、スライドグラスを上に置きます。
スライドグラスは、唾液ありとなしの2枚なので、ちょうどプリンカップに蓋
ができる状態になります。

5分~10分置いたら、ヨウ素溶液をたらして色の変化を見ます。
ご飯粒だけの方は青紫色になります。
唾液と混ぜた方は、やはり青紫色がちになるのですが、澱粉が分解して黄色の
ままになっている部分があれば成功とします。

うまく差を出すためのポイントは、

・泡立ってない唾液(!)を使うこと
・できるだけ早く唾液を混ぜる→反応時間を確保する
・ご飯粒は半粒程度の少量にして、よくすりつぶす(つぶれていないところは
青紫のままになる)
・プリンカップを使う(なければスーパーで買ってきて食べる!)

ちなみにプリンカップは大きさが絶妙で、ビーカーを使うとスライドグラス2
枚では蓋ができず、またスライドグラスが中に落ちやすいのでダメだそうです。

この実験の落とし穴としては、唾液が出ないほかに、

・先生がご飯粒の用意を忘れる(こういうときに限って給食がパン)

がありがち・・・。
でも、ベテラン支援員さんには想定内。ちゃんと持参しておくので大丈夫です。

最後の「血液」については、生きたメダカのしっぽを顕微鏡で観察して血液の
流れを見ますが、DVDで代用のことが多いようです。
ちなみに、リーゾで飼っていた「透明金魚」が小学校の授業に登場し、大人気
を博したのもこの単元の時間でした。

ご飯をよくかむと甘く感じる、と言うのは今はわかりますが、子供の頃は甘く
感じる前に消滅して(飲み込んで)しまってよく分からなかった記憶がありま
す。

唾液の実験を「きもい!」と言ってしまう子供、
そう言われて唾液を出せず泣いてしまう子供。
どちらも気持ちはわかるけど、理系(生物系)の大人には切ない話ですね・・・。
唾液自体は極めて清潔で、かつ重要なものです(出なくなったらそれこそ大変!)。
生物系のプロたるもの、そのあたりをきちんと伝えなくちゃなあ、と感じました。

ほとんど同じ内容ですが、ブログでのご紹介記事はこちらです。
http://rizo-inc.cocolog-nifty.com/blog/2013/11/post-c8f7.html

上記記事中でご紹介した「透明金魚くん、小学校へ」のブログ記事はこちらです

http://rizo-inc.cocolog-nifty.com/blog/2012/06/post-60b8.html
(現在は、透明金魚の貸し出しは行っていません)

■ リ ー ゾ か ら の お し ら せ ━━━・・・・・‥‥‥………

○NHK「あさイチ」に弊社製品がちらっと映りました

11月14日朝8時15分より放送されたNHK「あさイチ」冒頭の「女のニュ
ース」のコーナーで、弊社製品『美食同玄米』(コシヒカリつくば黒1号)
のパッケージが3秒ほど映りました。

テーマはクラウドソーシング。デザインを担当してくださった主婦デザイナ
ーさんの、仕事の例として取り上げていただきました。

証拠写真はお米のページの下の方、「マスコミ掲載等」にあります!
http://www.rizo.co.jp/ktk1.html

○実験補助セミナー

11月20日(水)10時半~、つくば市二の宮1丁目「ワンコイン寺子屋」
にて、「応募書類の書き方と面接のポイント」のセミナーを行いました。

次回は12月18日(水)の同じ時間、同じ場所で、実験補助の仕事全般につ
いて知っていただく「ガイダンスセミナー」を行います。
お席はまだ余裕ありますので、ご興味ある方にぜひお知らせください。

セミナーの詳細はリーゾのHPをご覧ください。
http://rizo.co.jp/

○「主婦力」で羽ばたく! -プチ起業・再就職応援講座-
 
つくば市男女共同参画室が毎年開催している再就職活動応援セミナーにて、表
記の講座を担当させていただくことになりました。

日時:平成26年2月3日(月)10時~12時
場所:つくば市役所内 会議室
定員:20名、保育つき(予定)

「主婦力」をキーワードに、再就職したい子育て中の女性の背中を押し、就業
への自信を高める、簡単な自己発見ワークつきの講座になる予定です。
詳細はつくば市のホームページ、広報つくば(1月号)、チラシ等にて。

■ 編 集 後 記 ━━━━━━━━━━━━━━・・・・・‥‥‥………

○娘の通う児童館でのサイエンスショー(おもしろ!不思議?実験隊)のお手
伝いに行きました。今回は「光りモノ」。ぬいぐるみに色の違う光を当てて見
え方の違いを実感したり、偏光シートで光を分解したり、3色のLEDをプラカッ
プに入れたら白い光になる実験を見せたり。後半はLEDを使ったイルミネーショ
ンおもちゃの工作もありました。私もひとついただいたので、お手伝いもそこ
そこにおもちゃ作りに夢中になってしまいました。
最後に全員で光を灯し、部屋を暗くするとそれはそれはきれいでした!

「おもしろ!不思議?実験隊」のサイトはこちらです。
http://tsukuba-ibk.com/omosiro/

○SNPをPCRマーカーに変えるサービス「すにっぷすいすい」が人気です。ご依
頼がいくつも重なり、設計、PCR、電気泳動、データ整理と大忙し。リーゾスタ
ッフも、新しいことをいろいろ覚えなくてはならず大変そうです。
でも、この新鮮さが実験補助の仕事の『醍醐味』ともいえるわけで・・・。遠
慮せず、どんどん教えて行きたいと思っています!

「すにっぷすいすいって何?」のご説明はこちらにあります。
http://www.rizo.co.jp/SNPs-ici.html

○リーゾのお米「コシヒカリつくば黒1号」がようやく商品の形になりました。
とはいえ今年は収穫量が少ないので、Facebook友達限定でお分けしています。
おかげさまで、高いにも関らずたいへん好評です。さらに上記の通り、パッケ
ージデザインがNHKの人気番組で、一瞬ながら全国放送されるという幸運もあり
ました。意外と縁起のよいお米かも? 

マクロビオティクス等、健康志向の方向けの玄米ですが、食べてみたい方は直
接ご連絡ください(HP上ではだいたいいつも「完売」になってます)。
 
○最後までお読みいただき、ありがとうございました。これからも、リーゾと
すいすい通信を、よろしくお願いいたします。
                               (も)

/\/\/\/\/\/\/\/\/\/\/\/\/\/\/\/\/\/

すいすい通信は、「株式会社リーゾ」のお客様、および関係者の皆様にお送り
しています。この号は369名様に配信しました。
お知り合いで、「すいすい通信」の配信を承認していただける方がいらっしゃ
いましたら、ぜひご紹介くださいますよう、お願いいたします。

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【すいすい通信】

発 行 日:月1回・第1水曜日(予定)
発行開始日:2011年4月7日

ご意見ご感想、および本メールマガジンの解除はこちらまで
info*rizo.co.jp

【発行元】

株式会社リーゾ
〒305-0005 茨城県つくば市天久保2-9-2-B201
TEL:029-852-9351 FAX:020-4623-5611
MAIL:info*rizo.co.jp
HP:http://www.rizo.co.jp/

※本メールは「MSゴシック」などの等幅フォントで最適に表示されます。

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2014年1月 6日 (月)

朝日新聞に「カタルパ」親子鑑定の話題が掲載されました

朝日新聞の1月4日の朝刊・社会面(九州地区)に、

「カタルパ」の親子鑑定の記事が掲載されました。

Photo


熊本の樹木医・今村順次様よりご相談いただき、

ボランティアでDNA鑑定に取り組ませていただいたのですが、

その取組と結果が反響を呼び、今回の掲載となりました。

(うれしいことに、記事中にリーゾのこともご紹介いただいています。)

 

新島襄ゆかりのカタルパの遺伝子が受け継がれている可能性を示すことができ、

徳富記念館の皆様、菱形小学校の子供たちの夢をつなぐことができたこと、

心よりうれしく思っています。

 

関連の過去記事

「カタルパさん」の親子鑑定

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実は本件では、樹木のゲノム解析を専門とする研究者の方に、

重要なご助言をいただくことができたことで、説得力のある結果につながりました。

お名前は伏せさせていただきますが、心よりお礼を申し上げます。

ありがとうございました。

 

 

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2014年1月 3日 (金)

理科実験メモ 5年「ふりこのはたらき」

小学校の理科実験に詳しいリーゾスタッフに聴くシリーズ。

今回は、5年生の「ふりこのはたらき」の実験についてレポートします。

 

さっそくですが、いわゆる「振り子」が一往復するのにかかる時間は、何で決まるのか、

覚えていますか?

 

5年生に、自由に考えを発表してもらうと、

「おもりを最初に高く持ち上げると早くなるんじゃないか(=振れ幅)」とか、

「糸の長さを変えたら変わりそう」とか、

「おもりが重いほうが早いに決まってる!」とか、

いろいろな意見が出てきます。

まあ、これ以外にも出るのでしょうが、実験の都合上、この3つに集約させて、

いよいよ実験に入ります。

 

まず、実験に使う振り子の装置を作ります。

用意するものは、タコ糸、おもり、スタンド、分度器の拡大コピー、クリップです。

 

振り子は、タコ糸の先におもりをくっつけて作ります。

おもりとしては、ビー玉のほか、ほぼ同じ大きさで重さの違うもの

(中が空洞のプラスチック球、スーパーボールなど)を3段階で用意します。

 

おもりをつるす台には、理科室にある「スタンド」を利用します。

スタンドにクランプで横棒を取り付け、横棒にクリップでタコ糸を留めて振り子にします

(クリップで留めておけば、糸の長さを変えやすいです)。

 

振れ幅を計るために、分度器を拡大コピーしたものを厚紙に貼り、

クリップの位置にあわせて固定します。

分度器の角度の表示は端からになっているのですが、

この実験では垂直下向きからの角度を測りたいので、

角度の表示を書き直しておくとスムーズです。

 

(下手なイラストで恐縮ですが、実験装置の概略図です。)

1

これで振り子の装置は完成。いよいよ実験です。

班ごとに、「ストップウオッチ係」「角度(をチェックする)係」「おもりを持つ係」「記録係」を決め、

チームワークで実験します。

ひとつの条件ごとに、振り子が10往復する時間を、ストップウオッチで計測し、

同じ実験を5回行って平均を取ります(意外と本格的!)。

 

まずは振れ幅。例えば「15度」と「30度」の2通りで実験します。

この結果は、「変わらない」になるのが正解ですね。

 

次に、糸の長さ。振れ幅は一定とし、例えば、25センチ、50センチ、100センチの3通りで実験します。

この結果は、「変わる」(糸が長いほど時間が長くなる)となります。

 

次に、おもりの重さ。糸の長さと振れ幅は一定とし、軽いもの、中間のもの、重いもので試します。

この結果は、「変わらない」になるのが正解です。

 

つまり、「振り子が一往復するのにかかる時間は、糸の長さによって変わるが、

 おもりの重さや振れ幅によっては変わらない」という結果が導かれます。

 

物理が苦手な方でも、メトロノームや、振り子時計を思い出せば、

「ああそうか」と納得できるのではないでしょうか。

いわゆる、『振り子の等時性』ですね。

子供たちにとっては、ちょっと意外な結果なようです。

 

この実験の落とし穴としては、

×)タコ糸の先におもりがなかなかくっつかない・・・。

→コツとしては、ビー玉に両面テープを一周巻き、タコ糸をかけてから、

ガムテープで止める、のがよいそうです。

×)理科室のスタンドに問題が・・・

→数が足りない、さびて汚い、ねじや棒がない、など、とにかく状態が悪いことが多いので、

あらかじめチェックし、必要に応じて磨いたり修理したりしておきます。

×)振り子を振る方向が斜めになり、分度器にぶつかる

→まあこれは、何度か練習すればたいてい解決するようです。

×)球状で、大きさがほぼ同じで、重さが適度に違うおもりがなかなかない

→何かいいものがありましたら、ぜひ教えてください。

(ネットで調べると、球状にこだわらず、フィルムケース等を使う先生もいらっしゃるようです)

 

班のメンバー、それぞれ自分の役割を真剣にこなしつつ、

全員振り子の揺れに合わせて顔が左右に動いてしまうのが、

先生から見ているととてもかわいく微笑ましいとか。

「(振り子の往復にかかる時間が)同じ」と言い切るには正確な計測が不可欠ですが、

力を合わせてきれいなデータを出せたら、チームの一体感が生まれて気持ちがいいでしょうね~。

 

蛇足ですが、振り子といえばブランコ、ブランコといえば、

「アルプスの少女ハイジ」のオープニングでハイジが乗っているブランコ、

を思い出すのは私だけでしょうか?

あの長さのブランコだと、一往復するのにずいぶん時間がかかることになりますね・・・。

 

実はこのあと、6年生でも中学校でも「振り子の等時性」の続きは出てきません

(振り子自体は中学理科の「力学的エネルギー保存則」でちょろっと登場しますが)。

なぜここで等時性?と、なんだか不思議な単元なのですが、

中学入試には頻出するそうです。

ともあれ、5年理科唯一の力学分野。物理ってあとで苦手になる人が多いだけに、

自分の目で見てしっかり理解しておいて欲しいと思います!

 

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2014年1月 1日 (水)

謹賀新年 H26

新年あけましておめでとうございます。

旧年中は格別のご厚情を賜り、厚くお礼申しげます。

 

リーゾの理念は、「研究を通じて、美しい地球環境と豊かな社会に貢献すること」です。

今年も、この理念を忘れず、

『お客様のために、できることは全部やる』

をモットーに、微力ながらお役に立てるよう、社員一同がんばります。

 

平成26年、開業6年目のリーゾをどうぞよろしくお願いいたします。

平成26年元旦

            株式会社リーゾ 代表取締役 門奈理佐 & 社員一同

 

 

 

 

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