カタルパの葉からDNA抽出
カタルパ(アメリカキササゲ)の葉から、DNAを抽出しました。
はるばる熊本県から、関係者の思いを背負って、冷蔵便で送られてきました。
(そのへんの事情はまた改めて。)
ちなみにアメリカキササゲという名前がついていますが、
ササゲとは何の関係もなく、ノウゼンカズラ科の巨木です。
少し赤みがかっていることと、癖のある匂いがあることから、
ポリフェノール系の成分が多いのではないかと推測し、
バッファーは「DNAすいすい-P」を使ってみました。
葉をバッファー中で潰した感じでは、多糖類も多いかな・・・と思いましたが、
DNAはあっさりときれいに取れました。
液晶画面割れてますけどね。
材料は①~③の3種類。
約30mgの若葉から出発して、10μg~20μgのDNA(RNAを含む)が得られました。
260/280比は1.85~2.02でした。
いつもの、植物全般が増える18SリボゾーマルRNA遺伝子用のプライマーでテストPCR。
PCはポジコン(増幅することが確認できている植物DNA)です。
214bpのバンドが、ちゃんと増えました~。
(15μlスケール、鋳型10ng、プライマー2μM、55℃-35サイクル、ポリメラーゼはPaq5000を使用。)
さて、ここで気になるのは、「関係者の思い」って何だろう?ですよね。
なぜカタルパの葉からDNAを抽出することになったのか・・・?
いつもなら、「DNA取れました」で終わるところが、
今回のプロジェクトは、実はまだ始まったばかりなんです。
ドラマチックなお話があるのですが、それについては次回!
リーゾのHPはこちらです。
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