高機能交配袋を「発芽袋」に使ってみた
リーゾのヒット商品「高機能研究用交配袋」はもうお使いですか?
薄くて軽くて丈夫で、しかも花粉を通さない、不織布製の交配袋です。
http://www.rizo.co.jp/crossingbag.html
基本的に受注生産、全て手作りで製作していますので、サイズはぴたりとは揃いません。
検品時に、「ちょっとこれは小さすぎ」というものは、残念ながら規格外としてはねています。
・・・が、やっぱりもったいない。
何かに使えないかなあ、と考えて、イネの発芽時の袋として使ってみることにしました。
まずは、交配袋(ムギサイズ、の規格外品)に、種籾を入れます。
そのままだと長すぎるので、縦半分の長さにカット。
上半分がもったいないので、シーラーで底を作り、そちらも利用。
種籾を入れた袋を束にしたところ。
研究用の種籾は、混ざってしまうのが一番怖いのですが、
つぎに、水につけて催芽します。
この写真では、束の上部をステープラーでとめてありますが、催芽の途中で外しました。
(とめなくても、種が外に出ることはまずないようです。)
最初は水に浮きますが、数分で水が浸透し、沈みます。
水が浸透しても、紙のようにぐにゃりと曲がることなく、しゃんと立っててくれるのが頼もしい・・・。
落ち着いたら、1cmくらいの深さに水を減らし、暖かい場所に置いて、ときどき水を替えてやります。
そして数日後。
袋の口から覗いて芽が出ていることが確認できたので、開封しました。
(横からも透けて見えないこともないですが、ちょっと見ずらいです)
開封は、開口部に指を入れて力を加えれば、ぴりぴりと小気味良く、
シール部がはがれて簡単に開封できます。
この場合は、底辺が開封できないので、この状態でピンセットで種を取り出します。
ピンセットがないと、ちょっと取り出しにくいのが難点。
・・・交配袋の上半分を再利用した袋の場合、底辺も開くので、種が取り出しやすい!
発芽袋に使うなら、こっちのほうが便利かも。捨てなくてよかった。
というわけで、無事に播種終了。
写真のように並べたあと、きれいな土を数ミリの厚さで振りかけ、種籾を軽く埋めます。
水は土の面より下になるようにキープしておけばOKです。
(写真では、栓のできるプランターに水を張り、黒丸ポットを並べて播種しています。)
播種後の袋はもちろん捨てますけど、捨てるときもゴミが散らばらず、手が汚れず、快適でした。
ちなみに今までは、ペーパータオルを折りたたみ、種子を入れてステープラーでとめる、
というやり方をしていました。
このやり方で嫌だったのは・・・
・ペーパータオルをカットして折りたたむのに、結構手間がかかること、
・催芽の途中で発芽状態を確認しにくいこと
(めくろうとすると破けて元に戻せない、袋同士がくっついて目的のものを探しにくい)、
・播種時に破いた部分がじっとり濡れていて、指にくっつき、ゴミになってちらばること、
・濡れたペーパータオルに土がくっついて汚くなること、
でしたが、それはすべて解決できました。
規格外の交配袋がたくさんあることだし、今年度はこれで行こう!と思います。
交配袋が余ったら(あるいは再利用で)、こんな使い方もできますよ~。
高機能交配袋の販売ページはこちらです。
(第二期販売分は2万枚程度の予定で、残り枠は8千枚程度となっております。)
http://www.rizo.co.jp/crossingbag.html
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