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2013年2月25日 (月)

起業を志す方にお勧めの本⑰

図書館で借りてきて、片っ端から読んでいる、起業・経営関連の本。

その中から、お勧めしたいものを紹介しています。

今日はその17回目です。

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「グレイトフル・デッドにマーケティングを学ぶ」

デイヴィッド・ミーアマン・スコット+ブライアン・バリガン

渡辺由佳里 訳   糸井重里 監修・解説

日経BP社 1700円+tax

 

いきなりおどろおどろしい表紙の写真でびっくりしましたでしょうか・・・。

図書館で見つけたとき、3回は表紙でスルーしました。

監修が糸井重里さんだと気づき、面白いかも?とついに借りてきた次第です。

 

グレイトフル・デッド(以下GD)というのは、アメリカのバンドの名前です(私はまったく知りませんでした)。

1960年代、アメリカ西海岸サンフランシスコで生まれた、

ヒット曲もなく、スターもいないのに、でも大人気だった不思議なバンド。

ファンを引き連れて回る全米コンサートは、さながら「移動する町」。

牧歌的で時代遅れなバンドなのに、なぜか大きな市場を生み出し続けている。

 

それはなぜなのか?を探ったのが本書です。

まずはこのGDというバンド、ライブ会場で観客が録音し、テープをダビングして交換することを、

許可するだけでなく奨励した(録音したいひとの専用エリアを作った)そうです。

これにより、GDの曲はどんどん広まり、ファンが増えていき、

ちゃんと聴きたいとレコードを買ったり、ライブに来たりと売上げも増加。

現代のマーケティング手法で「フリー」「シェア」と呼ばれることを、

とっくの昔にやっていた、わけです。

 

が、GDのすごさはそれだけではないんですね。

本書は、

① The BAND

GDがどんなことをやってきたのか。

 

② The FANS

GDはファンに対してどのように振舞ってきたのか。

 

③ The BUSINESS

GDのビジネススタイルとは。


の3部に分けられ、それぞれについて、

「そこからわれわれは何を学べるのか」

「たとえばどんな企業が実際に同じようなことをやっているのか」

がまとめられています。

 

いつものように、個人的にヒットしたところを挙げてみます。

 

☆ ライバルがいない、新しいカテゴリ、新しい市場を作れ

GDの音楽は、ジャズ、カントリー、ブルーグラス、サイケデリック、ロックが融合したもの。

どのジャンルにも入らず、「ジャム・バンド」という新しいカテゴリを打ち立てました。

新しいカテゴリを作ってしまえば、常に自分たちがナンバーワン。

お金も知名度もない弱小バンド(企業)にとって、これは最も強力な戦略です。

ライバルがいない、ということも重要ですが、それよりも、

「自分が戦いやすい土俵(市場)を作ってしまう」

という考え方が、いいですね。

もちろん、それで喜んでくれる顧客が存在することが前提になるわけです。

で、次へ。

 

☆ 顧客と直接つながり、最前列の席はファンにあげる

GDのライブのチケットは、もちろんチケットサービス会社から買えるのですが、

いちばんいい席については、「ちょっとだけ手間をかけて」、

GDに直接郵便で申し込むことで獲得できるシステムになっていました。

これによって、最も熱心な観客が、ダフ屋から高額で買う必要がなくなり(ダフ屋が不当に儲けることも)、

最前列には常に熱心なファン=”デッドヘッズ”がいてくれる、という、

バンドにとってもハッピーな状態を維持できました。

 

ビジネスしていて常々思うのですが、エンドユーザーとつながっているということは、

とても心強く、幸せである上に、経済的にも大きな価値のあることです。

これが自然に(たぶん楽しみながら)できていたところが、GDのすばらしいところですね。

 

そして、極めつけは、

☆ 自分が本当に好きなことをやろう

GDは、最初の頃は、ファーストフード店からくすねてきたケチャップを水道水でうすめた「トマトスープ」(!?)をすすり、

車の中で寝起きししながらバンド活動していたそうです。

それでも、音楽が好きで、また自分たちの音楽を好きになってくれる人たちと一緒に何かをするのが大好きで、

それをずっとやり続けているうちに、結果的に、成功しました。

傍から見たら、苦労しているように見えたと思うんですが、

本人たちにとっては、苦労なんてひとつもなく、ただ好きなことをやってただけ。

『成功するまでやめないことが成功の秘訣』なんて言葉もありますが、

やめようなんてまったく思わないくらい好きなことを見つけられるかどうかが、

成功の決め手かもしれないなあ、としみじみ思いました。

(本当にやりたいことを見つけるのは、実はすごく難しいことですよね)

 

他にも、

☆社会に恩返ししよう

☆バラエティに富んだチームを作ろう

☆新しい技術を取り入れよう

☆起業家と手を組もう

など、「そうだよなあ」と思う部分はたくさんありました。

 

表紙と挿絵、写真を見ると「えっ・・・」と引いちゃうかもしれませんが、

一読の価値はありますよ。

巻頭には糸井重里さんの解説(ここだけでも読む価値あり)も載っています。

 

試薬メーカーとしては稀有(たぶん?)な、

エンドユーザーと直接、有機的につながりながら仕事ができている、

幸せな会社、リーゾのHPはこちらです。

http://rizo.co.jp/

 

 

 

 

 

 

 

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