起業を志す方にお勧めの本⑮
図書館で借りてきていっぱい読んでいる、起業・経営本の中から、
お勧めのものをご紹介しています。
今日はその第15弾です(久しぶりです!)。
「顧客が熱狂するネット靴店 ザッポス伝説
アマゾンを震撼させたサービスはいかに生まれたか」
トニー・シェイ 著
ダイヤモンド社
定価1600円+税
久しぶりに、ワクワクできる本に出会いました!
「ザッポス」とは、アメリカとカナダで靴・衣料・アクセサリーなどを販売している、ネット小売会社です。
顧客サービスを重視することが最大の特徴で、
2009年に12億ドルの評価額でアマゾンに買収されました。
(規模が大きすぎて正直よくわかんないですが、これは起業としてものすごい大成功らしいです。)
トニーさんの「自伝」なので、子供の頃の話から始まります。
この方、子供の頃からビジネスが大好きだったんですね。
例えばバッジを作る機械を通販で50ドルで買って、子供向けの通販雑誌に、
「写真に1ドル札を同封して送ってください。バッジを作って送り返します」
と広告を出して、たくさんの注文を取るビジネスに育てて、弟に譲りました。
(末の弟まで譲ったところで、後継者がなくなり、廃業したそうですが)
投資分を回収できず失敗した例もあり(マジックキットの通販とか)、
それはそれでいろいろと学ぶものもあったとか。
ハーバード大に進んでからもビジネス精神は健在。
試験前に「バーチャル勉強会」参加者を募り、試験に出そうなテーマ100個を参加者に3つずつ割当てレポートしてもらい、
それを冊子にして20ドルで売る(参加者限定、ひとり1冊、というところが良心的)、という企画を成功させて、
「クラウド・ソーシング」の可能性に気づいたといいます。
もちろん試験もばっちりだったんでしょうね。
在学中にはもうひとつ、学生食堂の運営を受託して、
ファストフード店から冷凍ハンバーガーを卸してもらい、利益を載せて売ったり、
貯金をはたいてピザの石釜を設置してピザを売り、投資分を上回る収益を上げたり・・・。
学生業の傍らビジネスのスキル磨きに情熱を燃やしました。
「オラクル」に一度は就職するんですが、
ネット上のネットワーク構築システム「リンク・エクスチェンジ」を始め、そっちが面白くなって辞めてしまい、
最終的には2億6500万ドルでマイクロソフトに売却。
ビジネスが大きくなり、人が増えて、ワクワク感が消えたように感じたそうです。
転機は1999年のこのとき。
卒業時、友人たちは「(トニーは)卒業後10年でミリオネアになる」に賭け、
トニーさんは「ならない」の方に賭け、
負けたほうがクルージングをおごる、という約束をしてたそうなんですが、
見事にトニーさんの負け。
で、約束どおり友人たちを招き、3日間のそれは盛大なクルージングパーティーに出かけるんです。
そのときに、ワクワクする気持ちがよみがえってきたのでしょうか、
「金銭よりも、情熱を追い求めよう」
と心に決めることになります。
で、次に始めたのがいよいよ「ザッポス」になるわけなんですが・・・
長くなりそうなので一回切ります。
続きは次回!
「ワクワク感」、いい言葉です。
・・・ほとんどそれだけでやってます。
リーゾのHPはこちらです。
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