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2012年3月14日 (水)

肉と加工品からのDNA抽出(続き)

肉と加工品からのDNA抽出の続きです。

 

前回、豚の脂身、豚の赤身、ウインナ、とりそぼろ、ハムからDNAを抽出しました。

 

まずは、分光光度計で濃度を測定してみます。

●豚の脂身(100mgからスタート→50μlに溶解)

・核酸濃度:283ng/μl

・260/280比:2.00

●豚の赤身(50mgからスタート→50μlに溶解)

・核酸濃度:438ng/μl

・260/280比:1.96

●ウインナ(100mgからスタート→50μlに溶解)

・核酸濃度:220ng/μl

・260/280比:2.00

●とりそぼろ(100mgからスタート→50μlに溶解)

・核酸濃度:555ng/μl

・260/280比:1.90

●ハム(100mgからスタート→50μlに溶解)

・核酸濃度:225ng/μl

・260/280比:1.95

波形も見てみました。

Dna こちらはハムのDNA。

いずれも260nmにピークがあるきれいな波形でした。

(プリンタがついてないのでデジカメで撮ってます。画面が割れてて見苦しいですがご容赦。)

   

次に電気泳動です。10μl分を泳動してみました。

Photo_4 一番上のバンドがゲノムDNAと思われます。

どれもかなり大きなサイズのものが取れていてびっくり。

赤身はRNAのバンドも薄く見えています。

 

次に、取れたDNAがPCRに使えるかどうかをテストします。

今回は、おなじみの、「植物なら何でも増えるプライマー」を使うわけにはいかないので、

畜種を問わず何でも増えるプライマーを、

種を超えて保存性が高い遺伝子の代表格、βアクチン遺伝子上で設計しました。

(牛、豚、羊、鳥、鹿、馬、兎まではチェック済み)

取れたDNA1μlを鋳型としてPCR→電気泳動。

 Pcon3pcr

全部増えました!

これで、PCRがかかるレベルのクオリティのDNAであることが確認できました。

      

ウインナ、とりそぼろ、ハムは加工品であるにもかかわらず、

意外とDNAが分解していないことに驚きました。

肉の種類を判別するプライマーがあれば、

加工品の原材料に何の肉が使われているか?の鑑定も可能ですね!

    

肉や加工品からもDNAがすいすい取れる、

「DNAすいすい-F」のご案内はこちらです。

http://www.rizo.co.jp/DNA-F.html

  

リーゾのHPはこちらです。

http://rizo.co.jp/

 

  

  

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