脂質の多い種子からのDNA抽出
DNAすいすいシリーズを使って、こんなものからDNAが取れるかな?プロジェクト、
略して「Dとれプロ」、もう第何回だったか忘れてしまいましたが、
久しぶりの登場です。
今回の材料は、
・ひまわりの種(の中身)
・菜花の種(そのまま)
・かぼちゃの種(の中身)
の3点です。
バッファーは、脂質の多い植物種子と加工品に向いている、「DNAすいすい-L」を使います。
DNAすいすい-Lは、80ml入りなんですが、使う前に10mlのエタノールを添加していただくことになっています。
この絶妙のエタノール濃度が、脂質を抑えつつDNAを抽出するのに有効なんです。
エタノール添加済みのDNAすいすい-L 450μl+溶解済みの添加剤 50μl、
合わせて500μl入れたマイクロチューブにサンプルを加えて、
おなじみディスポのペッスルでつぶします。
・・・のつもりだったのですが、
バッファーが多いと、材料が逃げてしまってつぶせない・・・。
急遽、バッファーを1mlのチップで吸い出し、サンプルだけの状態にしてつぶしてから、
バッファーを戻して事なきを得ました。
プロトコルには65℃10分の加温処理がありますが、
省略しても大丈夫かどうか試すため、今回はなしで。
(抽出方法は、少しでも簡単で、短時間で済む方がいいですから・・・。)
すぐにフェノクロ処理へ進みます。
500μlのフェノクロを添加混合して遠心し、
上清200μlを別のチューブに移し、「沈殿補助溶液」を500μl添加混合。
再度遠心して得られた沈殿がDNAです。
70%エタノールでリンスし、軽く風乾して、50μlの水に溶解します。
ひまわり、菜花は透明でさらさらのDNA溶液が得られたのですが、
かぼちゃは若干粘性がある感じです。
脂質だけでなく、少し粘性物が含まれているようです。
程度によっては、VSを使う必要があるかもしれませんが、
とりあえず取れたかどうかチェックしてみます。
以下次号・・・!
リーゾのHPはこちらです。。
DNAすいすい-Lのご案内はこちらです。
http://www.rizo.co.jp/DNA-L.html
« 2月の実験補助セミナー | トップページ | 脂質の多い種子からのDNA抽出(続き) »
「DNAがとれるかな?(Dとれ)プロジェクト」カテゴリの記事
- 肉種(豚・牛・羊・鶏)判別キットを作ってみた(2012.08.24)
- 肉と加工品からのDNA抽出(続き)(2012.03.14)
- 肉と加工品からのDNA抽出(2012.03.12)
- 脂質の多い種子からのDNA抽出(続き)(2012.02.27)
- 脂質の多い種子からのDNA抽出(2012.02.23)
コメント