ドロオイと金魚のおいしい関係
「ドロオイ」ってご存知でしょうか?
イネにつく害虫の一種で、主に若い葉を食害します。
白くなっている部分が食害された部分です。
見た目は、ただのねばっこいドロ・・・。
しかしその正体はイモムシ(蛾の幼虫)で、ドロに見えるのは、実は自らの「フン」。
自分のフンで身を隠すとは、すごいことを考えたものです。
私は今年初めて存在を知ったのですが、最初のうちは、食害の原因がこいつだとは、
恥ずかしながら気づきませんでした。
さて、こいつらをどうするか・・・。
調べたところ、「アドマイヤー」という農薬が効くらしいのですが、
ホームセンターで探すと梱包単位が大きすぎ(1kgとか)て、
うちの温室では使いきれません。
さらに調べると、無農薬栽培を行っている農家は、ほうきで叩き落しているということなので、
うちもがんばって叩き落すことにしました。
ところで、叩き落した先は、金魚のいるプールです。
ドロオイを落としてしばらくすると、なぜか金魚が集まってくる・・・。
(・・・まさか、君たち、ドロオイ食べてる??)
・・・食べてるんです!(しかも喜んで。)
というわけで、証拠写真を撮りました。
この時点では、まだ金魚は気づいていませんが、そのうち気づいて・・・。
ちょっとシャッターチャンス逃しました・・・。一瞬前に、飲み込みました。
悠然と去っていく金魚。
考えてみれば、イモムシは良質な蛋白源。
フンも、もともとはイネの葉。
金魚にとっては、気持ち悪いドロオイも、おいしい「えさ」に他ならないのでしょう。
面白いので、せっせと取っては金魚に食べさせています。
害虫退治とえさやりと、思いがけず一石二鳥。
ドロオイも、アドマイヤーで死ぬよりは浮かばれるのでは・・・?
と、勝手に満足しております。
暑くなり、イネの生長も勢いを増してきました。
ドロオイ落としを楽しめる(?)のも、あと少しです。
リーゾも(社名の由来である)イネのように、すくすく成長したいものです・・・。
リーゾのHPはこちらです。
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コメント
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今日は、管理人様
元農家の小倅の私ですが、ドロオイ見たことありません。
愛知県にも生息するんでしょうか?
リーゾさんのように、田んぼで金魚を飼う準備してる方が見えます。
なんと、愛知県の農政担当の方です。
お米と金魚で、儲け2倍というアイデアです。
金魚を、田んぼで飼うと、無農薬、中干しの時金魚どうするの?
なかなか、アイディア道理儲からないようです。
投稿: 金魚屋 | 2011年6月23日 (木) 20時15分
金魚屋さん
コメントありがとうございます!
ドロオイ、私が知らなかっただけで、ポピュラーな害虫らしいですが・・・。
愛知県にはいないのでしょうか?
うちの温室のプールは、正確には田んぼではないので、田んぼで金魚を飼っているとは言えないのですが、
ほんとうに田んぼで金魚を飼う試みがなされるのなら興味津々です。
水管理のできない、古い田んぼでは、「コイ」が産卵しにくると聞いたことがあるので、金魚が飼えないことはないのでしょうが・・・。
中干しも心配ですが、「鳥」に狙われそうな気がします。金魚は目立ちますからね。
「田んぼで金魚」の後日談、楽しみにしております!
投稿: 管理人 | 2011年6月24日 (金) 10時40分