Dとれプロ⑭しいたけ
DNAすいすいシリーズでこんなものからDNAがとれるかな?プロジェクト、
略して「Dとれ」プロ、第14弾です。
今回は「しいたけ」からRNAを抽出してみます。
(あるお客様からお題を頂戴しました)
サンプルはこちら。
・・・肉厚でおいしそうなしいたけ(茨城県産)です。
抽出には1回分100㎎使います。
スライス1つが1回分です。
バッファーは、
繊維質(多糖類)が多いということで、「RNAすいすい-S」、
かさの部分の茶色はポリフェノール?ということで、「RNAすいすい-P」、
この2種類を使いました。
バッファーをチューブに入れ、サンプルを生のまま加えてペッスルでぐりぐり。
(本来は、液体窒素中で粉末にしてからバッファーに加えますが、
取れるかどうかのテストなので略式です。)
Pの方は、滑ってつぶしにくいため、いったんバッファーを吸い出してからつぶし、
バッファーを戻しました。
プロトコルに従って酸性フェノールとクロロホルムを混合し、遠心。
上清を取ってイソプロパノールと混合。
左2つが「S」、右2つが「P」ですが、どちらも透明で無色です。
遠心後の沈殿にも、特に着色は見られませんでした。
50μlの滅菌水に溶解して10μlを泳動してみたところ・・・
どちらも良好にRNAが抽出できていました。
分光光度計での測定では、「260nm/280nm」比から見て、
「P」の方が若干質の良いRNAが取れているようです。
量的には、100㎎の組織から、平均12μgのtotalRNAが得られました。
というわけで、「きのこ」からのRNA抽出にも、
「すいすい」シリーズ、お勧めです!
今回使いました、
RNAすいすい-Sのご案内はこちらです。
http://www.rizo.co.jp/RNA-S.html
RNAすいすい-Pのご案内はこちらです。
http://www.rizo.co.jp/RNA-P.html
(最近、お問合せ・ご注文が増えています。ありがとうございます!)
« Dとれプロ⑬イチゴの葉(フェノクロなし) | トップページ | 初めての茨城県庁 »
「ラボマニュアル」カテゴリの記事
- お金をかけない実験アイデア(お客様より)(2018.02.05)
- 貧乏ラボの「クリーンベンチ」(2014.05.28)
- 恒温槽として使える意外なもの(2014.03.14)
- リーゾにルンバ♪(2014.02.26)
- ドライイースト(酵母)からのDNA抽出(2013.11.14)
「「DNAすいすい」」カテゴリの記事
- BMSさんのサイトに載りました(2016.10.20)
- DNAすいすいfor Kids 2016(2016.05.25)
- DNAすいすい材料別選び方ガイド(2015.07.22)
- DNAすいすいfor Kids 追加販売のお知らせ(2013.08.30)
- DNAすいすいfor Kids 2013 完売しました(2013.08.23)
「DNAがとれるかな?(Dとれ)プロジェクト」カテゴリの記事
- 肉種(豚・牛・羊・鶏)判別キットを作ってみた(2012.08.24)
- 肉と加工品からのDNA抽出(続き)(2012.03.14)
- 肉と加工品からのDNA抽出(2012.03.12)
- 脂質の多い種子からのDNA抽出(続き)(2012.02.27)
- 脂質の多い種子からのDNA抽出(2012.02.23)
コメント