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2010年9月24日 (金)

Dとれプロ⑬イチゴの葉(フェノクロなし)

DNAすいすいシリーズでこんなものからDNAがとれるかな?プロジェクト、

略して「Dとれ」プロ、第13弾です。

 

「フェノクロなしに挑戦」第3回、今回はバラ科代表の「イチゴ」の葉でやってみます。

(あるお客様からのご要望で、試してみることになりました)

 

サンプルはこちら。

Photo

バッファーはもちろん、バラ科用「DNAすいすい-R」を使います。

まずはDNAすいすい-Rと添加剤(溶解液に溶解済みのもの)を9:1で混合します。

イチゴの葉、約100㎎をチューブに入れ、混合液400μlを加えてつぶします。

 

つぶすには、やっぱりディスポのペッスルが便利です。

Photo_2

ちょっと失敗して先がつぶれてますが・・・特に問題ありません。

 

つぶした後はこんな感じです。

Photo_3

さらに混合液400μlを足してよく混ぜます。

通常はここでフェノクロを加えますが、加えずにそのまま遠心します。

Photo_4

普通に沈殿しました。

 

上清600μlを別のチューブに移します。

ここから先は、プロトコール通りに、粘性物質除去処理、イソプロ沈を行います。

(沈殿の写真も撮りましたが、何も見えないので省略します)

 

この場合、PCRに使えるレベルの品質でDNAが取れたかどうかがポイントです。

DNAに共雑物が多い場合、希釈しないとPCRがかかりません。

そこで、得られたDNAそのまま、15倍希釈、225倍希釈をそれぞれ1μl、鋳型として用い、

いつものプライマー(植物用18SrRNA遺伝子用)で、PCRを行ってみました。

 

Pcr_2

すべて増えました!

(ちなみに、この反応は、PCR用添加剤「5×PCRすいすい」を用いて行い、

泳動後すぐに、「ゲル染色なし」で撮影しました。

マーカーは、「染色なしで見える」専用マーカーです。

あまりに便利なので、自分たちだけで使うのはもったいないと思い、

商品化もしてみたのですが・・・。

この便利さがなかなかお客様に伝わらないのがもどかしいです。

本当に便利なので、ぜひ一度、試してみてください!!)

というわけで、「DNAすいすい-R」を用いることにより、

イチゴの葉からも「フェノクロなし」でDNAが抽出できることが確認できました。

 

イチゴの葉は、バラ科の中でもかなり粘性物質とポリフェノールが多く、

ハードルが高い材料です。

これがOKということは、バラ科植物の葉はほとんど同様に抽出可能、と考えられます。

また、イチゴの葉だけでなく、「ヘタ」も大丈夫なはずです。

輸入イチゴの品種確認検査にも、ご利用いただけると思いますよ~!

 

今回用いました「DNAすいすい-R」のご案内はこちらです。

http://www.rizo.co.jp/DNA-R.html

 

 

 

 

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