DS-F「サンプル保存液」としての性能テスト
「DNAすいすい」シリーズの新製品「DNAすいすい-F」。
魚の体表粘膜・組織用のDNA簡易抽出バッファーですが、
話を聞いていただいたお客様から、
「フィールドワークなど、実験設備がなくすぐに抽出できないときに、
サンプルを持ち帰る保存液として便利かもしれない」
とのご意見をいただきました。
さっそく試してみました。
オフィスで飼っている金魚たちの体表粘膜をスワブ(綿棒)で採取。
DNAすいすい-Fを400μl入れた1.5mlチューブに入れ、軸をカットしてふたをし、
冷蔵庫(4℃)と実験台の上(25℃~30℃)に置きました。
そして4日後と11日後にDNA抽出を行ってみました。
抽出したDNAを電気泳動してみたところ・・・、
←で示したバンドがゲノムDNAです。
冷蔵の方が若干収量が多いように見えますが、
常温11日でも、量・サイズとも十分なゲノムDNAが取れているようです。
ちなみに分光光度計で核酸量を測定したところ、
常温4日 16.2μg 260/280比=1.86
常温11日 7.9μg 260/280比=2.00
冷蔵4日 16.1μg 260/280比=2.00
冷蔵11日 10.1μg 260/280比=2.00
となりました。
(この核酸量にはRNAが含まれます)
この結果をお伝えしたところ、
「11日あればアマゾンからでも帰って来れる!」
とのコメントをいただきました。
・・・アマゾンですか・・・!
飛行機で持ち帰る場合には、気圧の低下で蓋が開かないよう、
ねじ式キャップのついたチューブを使うなど、工夫が必要かもしれません。
いずれにしても、「DNAすいすい-F」、サンプルの一時保存液としてご利用いただけそうです。
意外な使い道がありそうな、「DNAすいすい-F」のご案内はこちらです。
HP
http://www.rizo.co.jp/DNA-F.html
ブログ
http://rizo-inc.cocolog-nifty.com/blog/2010/07/dna-f-93cb.html
試供品をお送りしております。
029-852-9351あるいはinfo@rizo.co.jp まで、お気軽にご請求ください。
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