5×PCRすいすい(新製品)
リーゾの初めての汎用試薬商品、「5×PCRすいすい」のご紹介です。
「5×PCRすいすい」は、「PCR反応用添加剤」です。
PCR時に、反応液の5分の1量分の水を減らし、代わりに本品を入れてください。
比重増加剤と泳動進行の指標となる色素(BPB)の配合により、
反応後にローディングダイを混合する必要なく、
そのまま電気泳動ゲルにローディングすることができます。
比重増加剤によりPCR反応が阻害されることはなく、
かえって反応効率と特異性が向上する効果があります。
さらに!
電気泳動が終わりましたら、「エチブロ染色することなく」、
そのままトランスイルミネータに載せて電気泳動像を観察することができます。
(PCR反応を阻害せず、かつバンドの発色に十分な濃度で、
エチジウムブロマイドを配合してあります。)
本品のお勧めの使い方は、
お手持ちの10×バッファー、dNTPs、Taqと本品を全て2×の濃度で混合して、
便利な「2×PCRプレミックス」を調製することです。
この状態で、4℃で数ヶ月は問題なく使えることを確認しています。
融解を待つ必要なく、水とプライマーと鋳型を加えるだけでPCRができ、
さらにすぐに泳動、撮影と進めるので、大幅に作業時間を短縮できます。
コスト的にもお得です。
例えば(リーゾお勧めの)Paq5000(STRATAGENE)と併用した場合、
本品1個とPaq5000(5000U)を1個で、2×プレミックス50ml(!!)を調製できます。
10μlの系ならなんと5000反応分(=96プレート50枚分)!
これが、合計7万円台で自作できてしまいます。
省力化・効率化に加えて、省コスト。これは魅力的ですよね。
注意点として、
・PCRの特異性が高くなる
(「すにっぷすいすい」マーカーなど、アレル特異的PCRに向いています)
・その結果、最適なアニーリング温度がやや低めになる傾向がある
・微量のエチブロが電気泳動バッファー中に溶け出す*
・反応、泳動の条件によっては、バンドが見えにくい場合がある
などがありますので、ご留意のうえご使用ください。
(対処方法等、詳しくは取扱説明書をご覧ください)
【*泳動バッファー中に溶け出すエチブロ量の目安】
Mupidを用い、32ウェルに10μlずつローディングし、
それが「全部」泳動バッファーに拡散したと仮定して、
バッファー中のEtBr濃度は0.0000001%以下となります。
これは、後染め用の染色液の濃度の千分の1程度で、
染色液に手をつっこんでしまい、水道で洗うときに、
流れていく水のEtBr濃度と同程度、と考えてよいと思います。
(廃液処理は、あくまでも法令に従って行ってください)
<製品情報>
商品名 5×PCRすいすい
Cat.No. PS-0001
内容量 20ml
価格 21,000円(税込)
1.5ml入りの試供品をご用意しています。
お気軽にご請求ください。
「5×PCRすいすい」のHPはこちらです。
http://www.rizo.co.jp/5XPCR.html/
リーゾのHPはこちらです。
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