Dとれプロ⑫水産乾物
DNAすいすいシリーズでこんなものからDNAがとれるかな?プロジェクト、
略して「Dとれ」プロ第12弾です。
先日発売になりました「DNAすいすい-F」を使って、
水産乾物からDNA抽出を試みます。
材料は、桜海老、削り節、じゃこ(乾燥シラス)です。
・・・どこのご家庭にもありそうなものですね。
桜海老
削り節
じゃこ
それぞれ少量(数㎎)と多め(10~30㎎)をチューブに入れました。
ここに「DNAすいすい-F」400μlを加え、60℃で15分。
あえてすりつぶさずに進みます。
フェノクロを混合して遠心。
ぎょ・・・(注:しゃれではありません)。
やはり少しはつぶすか、カットしてから入れたほうがいいようですね。
(上清が取りにくいことを我慢できればとくに問題ないですが)
上清を取り、イソプロ沈して50μlの水に溶解し、DNA量を測定。
桜海老
・5㎎⇒2.5μg
・10㎎⇒22.7μg
削り節
・4㎎⇒9μg
・16㎎⇒24.6μg
じゃこ
・7㎎⇒2.6μg
・27㎎⇒14.6μg
取れていました。
260/280比は1.74~1.9程度で、波形もOKでした。
念のため泳動してみたところ、
乾物なので全体的にサイズは小さいものの、ちゃんと取れているようです。
この製品は生きた魚の粘膜向けということで開発したのですが、
環境調査などのフィールドワーク時に、サンプルを採取して持ち帰るのに、
「一時保存液」として使えそうだ、というご意見をいただきました。
なるほど!
粘膜採取した綿棒(の頭)をバッファーと一緒にチューブに入れて持ち帰り、
後日DNAを抽出するというわけですね。
成分から見て問題ないはずですが、さっそく試してみたいと思います。
今回使いました「DNAすいすい-F」のご案内はこちらです。
(HP)
http://rizo-inc.cocolog-nifty.com/blog/2010/07/dna-f-93cb.html
(ブログ)
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