Dとれプロ⑪黒米・赤米(有色素米)
DNAすいすいシリーズでこんなものからDNAがとれるかな?プロジェクト、
略して「Dとれ」プロ、第11弾「黒米・赤米」です。
黒米です
赤米です
健康へ の機能性で注目される古代米の代表格の黒米と赤米。
最近、各方面で研究が進んでいるようです。
実はリーゾのお客様から、「DNAすいすい-Sでは、普通の米からはDNAがよく取れるが、
黒米、赤米は取れない。なんとかならないか?」とご相談を受けました。
有色素米の色素はアントシアニン、タンニンといったポリフェノール。
なので、「DNAすいすい-P」がお勧めです。
さっそく、黒米、赤米、コシヒカリ(玄米)各2粒から、DNAすいすい-Pで抽出してみました。
今回はDNAすいすい-Rも試しました。
(Rは粘性物質とポリフェノール、両方多いバラ科植物向けですので、これでも取れるはずです)
添加剤を含むバッファー400μlにつぶしたサンプル(各2粒)を加えて混合、
遠心して上清200μlをイソプロ沈で回収、という方法で行いました。
今回も、「フェノクロなし」です。
途中経過省略しますが、得られたDNAを鋳型として、
いつものプライマーでPCRをかけました。
その結果は・・・
全て増幅。ちゃんとDNAが取れていることがわかりました。
(左はDNAすいすい-P、右はDNAすいすい-Rを使用して抽出したDNAです)
吸光度から計算した核酸量(RNA含む)ですが、
DNAすいすい-Pでは、
赤米 約5μg(260/280比=1.80)
黒米 約25μg(260/280比=1.86)
コシヒカリ 約13.8μg(260/280比=1.86)
DNAすいすい-Rでは、
赤米 約8.2μg(260/280比=1.84)
黒米 約31.8μg(260/280比=1.86)
コシヒカリ 約6.8μg(260/280比=1.87)
となりました。
ちなみにRを使う場合でも、Pのプロトコルと同じで大丈夫なので、
1抽出あたりのコストはどちらも約91円となります。
(注:通常のプロトコルでは、Rは1抽出あたり約190円のコストとなります)
有色素米の場合のDNA収率は、Rの方がよいようです。
有色素米のご研究をされている方にも、DNAすいすいシリーズ、お勧めです!
【農研機構 作物研究所様、お買い上げありがとうございました】
DNAすいすい-P、DNAすいすい-Rのご案内はこちらです。
http://members3.jcom.home.ne.jp/rizo.inc/DNA-suisui-P.html
http://members3.jcom.home.ne.jp/rizo.inc/DNA-suisui-R-rose-bara.html
リーゾのHPはこちらです。
http://members3.jcom.home.ne.jp/rizo.inc/
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