Dとれプロ⑥桜のはなびら(RNAも)
「DNAすいすい」シリーズで、こんなものからDNAがとれるかな?プロジェクト、
略して「Dとれ」プロ第6弾、「桜のはなびら」編です。
バラ科植物からDNAが簡単に抽出できる「DNAすいすい-R」を使います。
今回は、同じくRNAが抽出できる、最新製品「RNAすいすい-R」で、
RNA抽出も試してみます。
サンプルはこちら。
DNA、RNA抽出とも、1回あたり花弁5枚(約50mg)を使います。
こんな感じで、バッファーを入れたチューブに詰め込みます。
粉砕はもちろん、「即席のディスポペッスル」で。
作り方はこちら↓
http://rizo-inc.cocolog-nifty.com/blog/2010/01/post-08af.html
粉砕後はこうなります。
写真はRNA用ですが、DNA用も大体同じです。
(RNA抽出は、凍結保存サンプルを使うことが多いですが、
今回のような生のサンプルなら、バッファー中でつぶすだけでも十分取れます)
プロトコルに従い、氷上静置、フェノクロ処理を行います。
遠心後はこうなります。
左がDNA、右がRNAです(桜色は「酸性フェノールすいすい」の色です)。
プロトコルに従い、粘性物質除去のステップを行いました
(桜のはなびらの場合はほとんど粘性物質はでませんでした)。
最後はイソプロ沈で回収します。
これはRNAです。こんなに取れてびっくりです。
DNAの方もそれなりに沈殿が見えてました。
電気泳動で確認です。まずはDNA。
マーカーの最上段は1kbです。ちゃんとゲノムDNAが取れています。
(下の方はRNA?)
次にRNA。
見事ですね~。ゲノムDNAの混入はほとんどありません。
所要時間は、DNAとRNAを同時進行で(!)1時間半程度でした。
はなびらからの核酸抽出、試してみませんか?
今回用いた製品のご案内はこちらです。
DNAすいすい-R
http://www.rizo.co.jp/DNA-R.html
RNAすいすい-R
http://www.rizo.co.jp/RNA-R.html
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