カンキツグリーニング病DNA検査について①背景
リーゾの新サービス
「カンキツグリーニング病DNA検査」、開始しました。
3回に分けて、詳細をご案内いたします。
「カンキツグリーニング病」とは、熱帯地域の柑橘類に発生する重要病害です。
感染すると、葉脈とその周囲が黄色っぽくなり、
それがだんだん他の枝にも広がります。
実は熟しても小さく緑色のままです(グリーニング病の由来はここから?)。
有効な農薬も、治療方法もなく、感染樹はやがて衰弱して枯れてしまいます。
カンキツグリーニング病の病原体は「ミカンキジラミ」という昆虫により媒介される
細菌様生物といわれていますが、難培養性でまだ単離にはいたっていません。
日本では、沖縄県のシークワーシャーに発生して大きな問題になっています。
温暖化が進んで、ミカンキジラミが日本でも越冬できるようになったことから、
生息範囲はじわじわと北上しており、現在は鹿児島県指宿市でこの虫が確認されています。
もしもこの病気がミカン産地にまで広がってしまったら大変な打撃になるので、
いろいろな方向から感染拡大を防ぐための研究が進められていますが、
まだ決定的な防除法はないようです。
現在のところ、この病気の拡大を防ぐためには感染した木を早期発見し
伐採するしかありません。
感染の有無は、症状の目視や接木検定、
葉への澱粉蓄積をヨウ素澱粉反応で調べる方法のほか、
迅速で確実な方法として「DNA検査」が開発されています。
病気にかかったかどうかがどうしてDNAでわかるのでしょうか?
次回は②「DNA検査の原理」をお届けします!
カンキツグリーニング病DNA検査について、
お急ぎの方はこちらをご覧ください↓
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