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2010年4月 9日 (金)

カンキツグリーニング病DNA検査について②原理

(①背景の続きです。初めての方は①からお読みください)

 

「DNA検査」は、

1.罹病が疑われるカンキツ樹木個体の葉をサンプリングし、

2.DNAを抽出して、

3.その中に病原体のDNAが存在するかどうかを調べる、

という手順で行います。

 

3.の方法については、現在のところ、PCR法、ICAN法、LAMP法による方法が確立されています。

いずれの方法においても、病原体微生物のゲノム上にあって、

かつカンキツのゲノム上にはない、特異的な配列を用いて、

「プライマー」という特殊なDNA断片を設計・化学合成し、

これを用いて増幅反応を行います。

 

増幅産物が得られれば、「陽性=罹病している→急いで伐採・焼却する」

増幅が起こらなければ、「陰性=罹病していない」

と判定します。

 

何らかのミスでDNAが抽出されていない場合、

あるいは酵素の加え忘れや機械の異常など、

反応自体がうまく行っていない場合にも「偽陰性」が生じる可能性があります。

これを防ぐためには、必ず増幅するはずのDNAを用いた反応を同時に行い、

DNA抽出および反応そのものが成功していることを確認します。

(このような反応を「陽性対照(ポジティブコントロール、略してポジコン)」といいます。)

 

イグサの品種鑑定とは違って、病原体のDNAの存在比率は、罹病の程度によって変化するため、

感染して間もない木であったり、同じ木でも採取する部位が違ったりすると、

罹病樹なのに陽性と判定できない可能性があります。

 

万全を期して検定しても、偽陰性の可能性をを完全になくすことは困難です。

検査結果が陰性であっても慎重に観察を続け、定期的に検査を行う必要があります。

  

「検査を依頼するにはどうしたらよいのか?」

「費用は、時間はどのくらいかかるのか?」

次回、「③サービス概要」にてご説明いたします。

 

カンキツグリーニング病DNA検査について、お急ぎの方はこちらをご覧ください↓
http://www.rizo.co.jp/CG-DNAkensa.html

 

 

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