Dとれプロ⑦籾殻とワラ
DNAすいすいシリーズで、こんなものからDNAが取れるかな?プロジェクト
略して「Dとれプロ」第7弾、「籾殻とワラ」編です。
サンプルはこちら。
籾殻です。
ワラです。
そんなものからDNAが取れるの?・・・取れるんです!
ワラを2ミリ程度にカットします。
エッペンチューブに入れたところ。
籾殻はそのまま、5粒分程度をエッペンに入れます。
バッファー(今回のために特別に調合したもので、製品化はまだです)を加え、60℃程度の温度で15分ほどおきます。
左から、籾殻、籾殻(軽く粉砕)、ワラ、ワラ(軽く粉砕)、です。
軽く粉砕、はもちろん「ディスポのペッスル」で、10秒程度つぶしました。
このあと、フェノクロ抽出、イソプロ沈といつものステップで抽出しました。
DNAを泳動してみると・・・
分子量は小さい(分解している)ものの、量的には結構取れてます。
(死んだ細胞なので、DNAは抽出前からある程度分解されています。)
粉砕は、しないよりはした方が良いようですが、
PCR用なら粉砕なしでも十分な感じです。
というわけで、いつものように植物18SrRNA遺伝子のプライマーで
PCRしてみました。
見事に全部増えてます。
この系で、PCR約200回分以上のDNAが取れたことになります。
イネは品種鑑別方法が発達していて、百種類以上の品種の識別が可能で、
DNA鑑定サービスを行っているところも数社あります*。
事件現場にわずかに残されていた籾殻やワラの品種を調べる・・・
な~んてことも、できちゃうわけですね!
(*籾殻やワラは対象外かもしれません)
今回使ったバッファーは、もう少し改良して製品化を目指します。
使ってみたい、という方がいらっしゃいましたら、ご相談ください。
既存製品DNA/RNAすいすいシリーズもぜひよろしく!
リーゾのHPから詳細をご覧になれます。
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