起業志望の方にお勧めの本①
起業するかどうか迷っていた時期に、山のように関連本を読みました。
(図書館で、玉石混交片っ端から借りてきました。図書館サマサマです)
その中から、将来もしかしたら起業するかも?という方に、
おすすめしたい本をご紹介します。
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決定版!「ベンチャー起業」実戦教本 著者:大前 研一,アタッカーズビジネススクール,織山和久,炭谷俊樹,森本晴久,竹内弘高,小川政信,高橋俊介,千賀秀信,平山達大 |
リーゾは、VCから出資を仰がず、自己資本だけでの開業を選択しました。
その選択には、そもそも出資を仰ぐネタになるような自前の特許がない、という理由もあるのですが、
この本の影響もかなり大きくありました。
軽いノリで起業を勧めるハウツー本も多い中で、これはかなり厳しい内容で、
起業を勧めるというよりは、浮ついた気持ちに冷や水をかけて現実に引き戻し、
その上で実際に必要な情報を与えてくれる本です。
「ベンチャー」というと、VC(ベンチャーキャピタル)から大きな金額の出資をあおぎ、
VCはベンチャーの成長を温かく見守る、というイメージがありますよね。
実は私も、VCとはそういうありがたいものだと思っていました。
でも、この本に「ベンチャーとVCは利益相反」とあり、正直驚きました。
考えてみれば、VCは出資者からお金を預かり、
利益を出して還元するためにベンチャーへの投資をするのです(当然)。
であれば、
VCとしてはできるだけ安い金額で大きな「持ち分比率」を取りたいし、
(×ベンチャーとしてはできるだけ少ない株数で大きな資金を調達したい)
お金の回収までのスパンは短いにこしたことはないし、
(×ベンチャーとしては有利な資金はできるだけ長いスパンで活用したい)
上場の見込みがないならさっさと出資を引き上げたい
(×ベンチャーには最初の金額で株を買い戻せるようなお金はもちろんない)
と、ちょっと考えただけでもかなり対立軸が見えてきます。
決してラブラブな関係、ましてや心中してくれるような関係には、
なりえないのです。
もちろん、投資して教育して成長を待つことで、大きなリターンを得る場合もあり、
そういうケースでは、VCとベンチャーの良い関係が成り立つのでしょう。
(投資して教育して成長を待ってもうまくいかないケースもあることは、
子育てではよくあることですが・・・やはり親とはありがたいものです)
この本には、他にも目から鱗で、「若い」企業にとって実戦的に役に立つことが満載です。
起業~成長の各フェーズで、役に立つ部分が変わってくるし、
以前はわからなかった部分が「そうそう!」と実感できたりするので、
定期的に読み返しています。
いつかはこの本が対象としているような、
会計規模の大きなベンチャーを目指したいなあと思いますが、
いつになることでしょうね。
リーゾは「ワーク・ライフ・バランス」重視の働き方を実践しています。
(そのために「収入」を捨てて起業した、という方があたっているかも・・・)
無理せずマイペースでビジネスを育てていくことができる自由は、
「お金=楽な立ち上げ」と引き換えに手に入れた、
実はすばらしい財産なのかもしれません。
今日はちょっとまじめなお話でした!
リーゾのHPはこちらです
↓
http://members3.jcom.home.ne.jp/rizo.inc/
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