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2009年10月23日 (金)

イグサDNA鑑定始めました②原理

(イグサ鑑定の話の続きです。初めての方は①背景からどうぞ。)

  

今回は、DNA鑑定の原理について説明します。

  

DNA鑑定は、一般的に、ゲノムDNA配列上にあるわずかな違いを探してきて、

比較対象となる品種(あるいは個体、サンプル)どうしでその部分を比較することにより、

どちらのタイプであるのかを決定するという方法で行います。

(ちなみに「ゲノム」とは遺伝子geneと染色体chromosomeの合体語で、

ある生物が生活環をまっとうするのに必要となるひとそろいのDNA、

などと説明されます。)

  

「わずかな違い」は、例えば一塩基置換(文章で言えば誤植のような感じ)や、

繰り返し配列の繰り返し回数の違い、

あるいは一部が抜けている(逆から見れば余計なものが入っている)、

などの形で見つかります。

  

イグサの「ひのみどり」と「それ以外の品種」の間にも、このような違いが複数あるので、

その部分をコントロールと比較すれば、どちらのタイプなのかがわかります。

具体的には、polymerase chain reaction(PCR)という反応を行って、

「違い」のある部分だけを何百万倍にも増やし、

アガロースゲル電気泳動で増幅した断片の長さと本数を調べます。

「ひのみどり」では1本、「それ以外」では2本の断片が出てきますので、

それで判定できるわけです。

  

ここで難しい問題があります。

「ひのみどりではない」という判定は、たった1箇所を調べるだけで、

確実に下すことができます。

1箇所でもDNAの配列が違えば、(たとえ「ひのみどり」にものすごく近い品種だとしても)

「ひのみどりとは違う」と言い切れるのです。

  

ところが逆に、「これはひのみどりです」という判定は、

どこまで調べても確実に下すことはできません。

 

しかし、そうもいっていられないため、現実的な対応として、

ゲノム上の5箇所を調べて全て「ひのみどり」と同じタイプであれば、

「ひのみどりであると強く疑われる」という結果を報告することになっています。

  

実際には、「ひのみどりではない」ことを低コストで確認したいというケース

(主に畳表・乾燥イグサの輸入・製造・販売業の方など)と、

育成者権を守るため、怪しいイグサについてしっかり検査したいというケース

(主に日本国内の生産者や税関関係者の方など)と、

DNA鑑定が必要な立場は、大きくふたつに分かれます。

 

リーゾでは、どちらの立場のお客様にも対応させていただいています。

次回は、お客様のニーズに合わせたサービスのご紹介をします。

(以下③に続きます!)

   

イグサDNA鑑定サービスの情報がお急ぎ必要な方はこちらをご覧ください↓ 

http://www.rizo.co.jp/igusa-DNAkantei.html

  

  

  

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