手作りの「プレート遠心機」
貧乏ラボマニュアル第一弾。
【超低コストで導入できる、スピンダウン専用のプレート遠心機】のご紹介です。
これを一つ用意します(中古でも可)。
輪ゴムを通して、端はカットした爪楊枝で固定してます。
これで完成。輪ゴム2本をつなげて軽めに張るのがコツです。
PCRの後、電気泳動する前に、ダイを入れますよね。
チップを換えるのはもったいないので、
同じチップを使って壁面にちょんちょんとつけていく・・・
というのは、皆さんやっていらっしゃると思います。
このあと、壁面についたダイを底に落としたいですが、手に持って振るのは危険。
そこでさっきのサラダスピナーの登場です。
プレートをこんな風にセットします。
輪ゴムとの位置関係にご注意。
プレートが「斜め」に保持されるようにセットします。
この状態で蓋をして、つまみを持ってぐるぐる回します。
そうすると・・・あら不思議!
ダイはきれいに底に落ちて、PCR反応液と混ざります。
あとはチップで吸い取って、ゲルに載せてください。
このプレート遠心機、PCR反応液調製後に壁面についた液を落としたり、
泡を消したりするのにも使えます。
プレートの一部を切り取って反応する場合には、
ダミーのプレートをセットしておいて、その上にはめて回せばOKです。
なお、回すときに「バランス」用のプレートをはめる必要はありません。
プレート用の遠心機はどこのラボにもあるかもしれませんが(リーゾにはないです)・・・
ちょっとスピンダウンしたいだけなのに、使用中で待たなきゃいけないこと、ありますよね。
ご研究のスピードアップに、簡単に作れるパーソナルなプレート遠心機、おすすめです。
会社のHPもよろしく!↓
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リアルタイムPCRやっているのですが、微量を分注しているとチップの壁について落ちてこないことがよくあります。
どうしたものかと、安いプレート遠心機を探していたら貴HPがヒットしてきました。
もうほんと、ありがたかったです!
へばりついている液を落とすだけのためにプレート遠心機買わなきゃいけないのかと、貧乏なので苦悩してました。
あす早速水切り器を買いに行ってきます!!
本当に助かりました!!感謝感激です!!
投稿: にゃんぱら | 2012年3月 5日 (月) 22時23分
にやんぱらさん、コメントありがとうございます!
貧乏ラボなので、お金をかけずにいろいろ工夫して実験しています。
ご研究のお役に立てて、何よりです。
他にもお役に立つ記事があると思いますので、
ぜひ今後もご愛読ください。
よろしくお願いします!
投稿: 管理人 | 2012年3月 9日 (金) 12時50分
リアルタイムPCRでプレート用遠心機が必要。だけど、そんなにGもいらないのに20万以上払えないと苦悩しているところでこのHPをみました。なるほど!!と思いました。貧乏ラボなのでとても助かります。いまからサラダスピナーを買いに行きます。
投稿: わっきー | 2013年4月14日 (日) 10時44分
わっきー様
コメントありがとうございます!
確かに、スピンダウン専用機でも結構な値段がしますよね。
貧乏ならではのプチアイデア、お役に立てば幸いです。
投稿: 管理人 | 2013年4月14日 (日) 13時25分
自作プレート遠心機、野菜の水切り器までは発想が浮かんでたのですが、
そこから1年近くプレートの固定方法をどうしようか悩んでいました。
工作するのも手間だし・・・
で、このページを見つけ、輪ゴムと楊枝ですんでしまうなんてとても感激しました!
これで安心して水切り器を購入しに行かれます。
ありがとうございました。
投稿: つ~お~ | 2013年4月30日 (火) 10時58分
つ~お~様
コメントありがとうございます!
輪ゴムと爪楊枝は、たまたまその辺にあっただけですが、結構使えました。
輪ゴムはその後、劣化してダメになってしまったので、現在は荷造り紐を張ってます。
(弾力があるほうが使いやすかった気もしますが・・・)
プレート遠心機、とても便利なのでぜひ作ってくださいね。
投稿: 管理人 | 2013年4月30日 (火) 15時36分